夏への扉

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15年前、33.6kbpsのアナログ電話回線の向こうに、突然の出会い。
全二重サウンドが繋いだ、心の声を確かに聞いた。
惹かれ合った気がした。

でも未熟さ故に足りないものが多すぎて、乗り越えられない。
真実に辿りつけない。

向き合う勇気もなかった。

順番や優先度を無視してしまった。

シンプルなことだけど、簡単ではない。

時間はかかってしまったけど、気づいたから行動する。

何事も決して遅すぎるということはない。

きちんと向き合うこと。

すべての人に、そして自分自身に対して、誠実でありたい。

だからこそ、手放す勇気も大切だって思った。

昔のアルバムを見て、胸が苦しくなるのは、本気だった証。
満面の笑顔で写るふたり。涙が出てくる。
時は前向きにしか進まない。

あなたのために、そして自分のために、いま、解放しなければならない。
お互いの心を自由にしてあげなきゃいけない。

6月にそう思って、7月の終わりに、形だけでも解放できました。

まだ向き合えていない部分もたくさんあるって、わかってます。

焦ることはない。ゆっくり、ゆっくりと。

時間はまだまだ、あるのだから。

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