A取締役部長

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前の職場で(部署は違ったが)お世話になっていたA部長が退職することになった、というのは少し前に知っていたが、その後他の仕事をするつもりは無いらしく、隠居生活に入るとのこと。
これまでずっと世界を股にかけてバリバリ働いてきた方なので、暇になるのが怖いらしく、人と会えば飲みに行く約束をしているそうだ。(友人のKさん情報)

Kさんに「メールでも書いてあげて」と言われて思い出したA取締役の様々なエピソード。Kさんにとって、ふた周りも年上のA部長は、心のアイドルなのです。

A部長がPCの画面を見て深く悩んでいる。
A部長「Kさん、ちょっと教えてほしいんだけど」
Kさん「はい、何でしょう?」
A部長「あのね、メールを書いているんだけどね、僕はこっちのほうに行きたいのに、どんどん文章が右のほうに行っちゃうんだ」
Kさんが画面を見ると、A部長の文章は改行されずにどんどん右にのびている。
Kさん「部長、こういうときは、これを押すといいんですよ」(と言ってEnterを押す)
A部長「あー!そうそう、これがやりたかったんだよ!Kさんは何でも知ってるね、ありがとう」

別のエピソード。

A部長、真剣な表情で何かを一所懸命いじっている。
パーティションがあって、Kさんの席からは何をしているのか見えない。
しばらくするとA部長「あ~、もうだめだ、見えないんだよな、ぶつぶつ」と言いながら席を立った。
「Kさん、悪いんだけどあの机の上のやつ、日付合わせてくれないかな、見えなくてね~ぶつぶつ」
KさんがA部長のデスクを見ると、そこにはDate印(丸くて自分の名前と部署名が入ってて、真ん中に日付がついてるハンコ)と一緒に、ルーペ、つまようじなどが散乱していた。
Kさんにとって、A部長はますます心のアイドルになってしまったようです。

そんな部長も、もう引退。
経営陣や親会社の事情があったとはいえ、ちょっと残念です。
PCはちょっと苦手だけど、社員思いで仕事のできる、素晴らしい方でした。

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