必死でやるということ

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大企業に勤める人がすべてそうだというわけではないが、自分が今まで見てきた日本を代表する大企業のサラリーマン達は、生きていくことに関して、自分とは根本的に異なる価値観を持っているらしい。
本気でやるということ、必死でやるということ、努力するということ、将来こうなりたいという切実な思い。
こんな会話をするときに、その価値観のギャップで白けてしまうことが何度もあった。
そのたびに、日本はこのままで本当に大丈夫なのだろうかという不安にかられる。
自分はまったく完璧な人間でもないし、人に真似されるべき生き方をしてきたわけでもない。そんな自分がいままでコンプレックスを持ってきた対象が、大学をきちんと卒業して、専攻を生かして就職し、企業で経験を重ねてきたと思われる彼らだった。
そのコンプレックスをバネにして頑張ってきたつもりだが、彼らと直接ビジネスで接する機会を得ることができるようになった今、日本を動かしているのは彼らではない、彼らのパートナーや下請け、クライアントなど様々な形で接している人たちなんだという実感がひしひしと湧いてくる。
しかし、凄い人もたくさんいる。
凄い人たちと一緒に仕事ができた経験はとても貴重だ。
凄い人とは、自分に一所懸命なのだ。妥協は無い。
一点の曇りも無く自分が本気になったとき、行動、会話、そのすべてに理不尽さはひとかけらもない。
凄い人たちの存在が理想論でしか語れない人たちは、とても可哀想だ。
本気になることができずに群れをなす彼らは、一度しかない人生を、理想へ向かうことを阻む壁を乗り越える努力をせずに終わらせようとしている。

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