タミル州、禁酒

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昨晩は久しぶりに刺身と日本酒でも堪能しようと、取引先のSさんと一緒に和食レストランへ。
しかしなんと、「選挙が近いためお酒を出せません」と言われてしまいました。
えー、酒なしで刺身ですか!
ガッカリ。二人で熱い日本茶を飲みながら刺身をつつきました……。

で、そんなことはすっかり忘れて、先ほど仕事からホテルに帰ってきて。
今日は暑かったからビールが飲みたいなあ、と冷蔵庫をあけたら、常備されているビールもシャンパンもない!
ああああぁぁ。

テーブルを見ると、こんな手紙が。

つまりアレですか。選挙のときはしらふでいろと、そういうことですか。
投票権ないのにー。
ここ外人向けホテルでしょう?それでもだめなんですか?
和食レストランにだって、インド人のお客さんが来ているの見たことないですよ。
まあ、禁酒大好きな国の、しかも昔からのしきたりが強く残っている南インドのやることです。
ビールをあきらめて、ミネラルウォーターを飲んでいます。

ところで、こちらの選挙はかなりエキサイトするらしいです。
日本でもあることですが、自分の地元から議員が出ると、いろいろと公共事業などで優遇してもらえるみたいで。
選挙の宣伝活動もかなりエキサイトしてきました。
初めて見たときは、暴走族かと思いました。
それから、街中に、野外ライブでできそうなでっかいPA機器を設置して、インド音楽を暴力的な音量で流しています。
これも選挙活動らしいですが、全然そうは見えない(笑)

怪我人、たまに死人まで出るらしい選挙は5年に1回。
選挙日は国民の休日で、その日に会社に出社させるのは選挙活動の妨害行為ということで罰せられるらしいです。

まあ、明日からバンガロールなので、そっちでビール飲んできます。

コメント

  1. きょん より:

    お酒が飲める人にはつらそうな期間ですね~(笑)
    インドって禁酒好きなんだ。なんで?

  2. uzra より:

    基本的にイスラム教徒は禁酒。ヒンドゥー教でもお酒はあんまり勧めてない。
    州によってかなり違うみたいだけど、グジャラート州は州法で全面禁酒らしいよ。
    チェンナイのあるタミル州はコンサバな州だから、お酒は好まれないし、飲む人も少ないみたい。
    州によってドライデー(酒を飲まない/飲めない日)があるみたいだけど、タミル州の選挙前もドライデーだったんだねえ。
    バンガロール(カルナータカ州の州都)は先進的というか、ITのおかげで大都市になったところだから、リベラルな風潮みたい。酒税も全然ちがうよ。
    チェンナイのホテルでボトルワインを頼んだら、600ルピー(1500円くらい)も贅沢税とられた。
    お酒好きには向かない国だねえ。

  3. きょん より:

    贅沢税!!
    金額よりもそのネーミングにやられたわ(笑)。贅沢なんだね。

    宗教で禁酒というのはやっぱり、お酒で身を持ち崩す人が多いからなのかしら(笑)
    酒とクスリと女。人の(モノの?)せいにするな~(笑)

  4. uzra より:

    贅沢税=Luxuary Taxね。生活上必須とされていないモノにかかる税金のことだよん。
    宗教で禁酒をする理由には諸説あるけど、
    ・酒を飲んで神様のことを一瞬でも忘れることがないようにするため
    ・酒を飲んで宗教上禁忌としているさまざまな行為(ベジが肉を食べるとか?)を防ぐため
    というのが有力だそうです。