世界に向かってコンチクショウと叫ぶ

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いままでブリッジエンジニアとして経験してきたことを生かし、常にCSを意識して業務を進めている。
おかげで、前任者に「扱いにくいお客様だから気をつけて」と言われていた顧客とのプロジェクトにおいても、着実に成果をあげつつある。
にもかかわらず、依然として上司からは文句と非難の連続。
理由はわかっている。こうだ。
その顧客から仕事を受注する際、値引きしろと言われた。
そこで当時の営業担当者が、日本人ブリッジエンジニア(私)の工数を削減することによって値引きを実現して契約したのだ。
だから上司から見ると「お金をもらってない作業はするな」ということになる。
しかし事はそう簡単にはいかない。
顧客からは、「日本人ブリッジのサポートの有無はこちらにとって問題ではありませんが、成果品は期待通りの品質のものが出てくるんでしょうね」ということだ。
また、以前この顧客に対して提供したサービス(プロジェクト)はことごとく失敗しているという経緯があり、今回は我々の会社にとってラストチャンスだと言われている。
現実的には、顧客の要求や不満を聞きだしてそれを開発者にきちんとフィードバックできる人間は自分しかいない。
したがって、自分は「他の業務に影響を与えない」という鉄則を破らずに、その中で出来る範囲で最大限のサポートを顧客に提供してきた。
これが実を結びつつあり、顧客からの信頼を得ることができつつあるといえる。
それによって、自分がこのプロジェクトに貢献するモチベーションが維持されている。
しかし先述したように、社内では上司(社長)に
「なぜあなたがそれをやるのか」
「お金をもらっていない作業はするな」
「私はその仕事をしろといった覚えは無い。従って、あなたはいま仕事がなくて暇なはずである」
このようなことを毎日、1時間以上にわたって説教される。
はっきり言えば、これは営業の問題なのだ。自分には関係ない。
しかし担当の営業は先月で退職してしまった。後任者はまだ入社して2週間しか経っておらず、しかもまだ顧客に挨拶すらしていない状況だから、社長にとって自分以外に責める相手がいないのだ。

この3ヶ月を振り返ってみると、この会社に入ってから自分の持ち味がほとんど生かされていないと思う。
以前勤めていた会社で自分が高く評価されていたのは、相手(相手が顧客かどうかにかかわらず)の要求をうまく理解し、満足してもらうために作業を行う能力だった。つまり、積極的に、率先して、問題解決を行う能力だ。
加えて、アイディアで勝負する力。
既存の観点にとらわれず、常に新しいアプローチを模索してチャレンジする。
これが、自分にとっての「プロジェクト」だ。
プロジェクト管理や、英語能力だけを磨いてきたわけではない。
(いまはコミュニケーションのサポートをしているだけで、プロジェクト管理をしているとは到底言えない状況だが)
自分が病気によってブランクがあるという点をマイナスしても、自分の能力に自信が持てるのは、それだけ努力しているからだ。自分で自分を信じることができなかったら、どうやってパートナーや顧客に自分を信じてもらえるのか。
これがプロとしての責任だ。
自分の能力や行動を常に省みて、不足があれば改善する。
そして仕事が良くなっていく。仕事のレベルがあがる。そうすれば必然的に、報酬も上がる。たいていの場合、能力の高い人間にには、出すお金を惜しまない。
もちろん、お金がすべてではないけれど、自分がやっている仕事のバロメーターである。
ジェネラリストのエンジニアとして、幅広い知識を付ける事を目標に頑張ってきた。

毎日がモチベーション維持との戦いだ。
「うつ病」の直接的な症状に悩まされなくなっても、この病気は自分を悩ませ続ける。
転職の際、マイナス要素になる現実もある。
ここで負けたら、もう死ぬしかないかなという、「もう後が無い」気持ちにもさせてくれたり。
モチベーションの問題だとは頭でわかってるんだけど、
毎日の仕事がつらくなりすぎると
なにも難しいことをしているわけじゃないんだし、これでダメだったらどこで仕事しても、ダメじゃん。って気持ちになってしまう。
だから後が無いのだ。

なんのために毎日努力しているか。
もちろん生活のためっていうのが一番なんだけど、
それを言ったら負けかな、と思っている。
その言葉は、自分で自分に重い足枷をはめるようなもの。
それを言ってしまったら、もう本当に後が無いのです。
自由に発想することができなくなり、前に進めなくなります。

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