攻めるか退くか

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なんとか気持ちを維持、回復しつつ頑張っているけれど、
どうにもかなわない巨大な相手に挑んでいるような気がしてならない。

例えれば、打ち寄せる波に洗われる砂浜で、ひとり頑張って砂の城をつくっている。
波のほうが速くて、城をつくるどころか、現状維持すらできなくなる。
どんどん崩れていく砂の城の被害を減らしたくて、いろいろ試してみたり、必死に新しい城を作ったり。
それでも、なんとか基礎ができた!いけそうだ!と思ったその瞬間、
波がいとも簡単に、すべてを崩してしまう。

そうしているうちに、自分のやっていることが客観的にみて、バカらしくなる。
でもここで退くことが出来ない自分もいる。
頑固な自分。転職というものにマイナスのイメージのレッテルを感じている自分。
逃げるのがいやだと思う自分。
でも悩んでいる間も、手をとめることはできない。

潮が満ちつつある。砂の城を維持する戦い、戦況は芳しくないようだ。
このままいけば、力の限り頑張ってしまうこともわかってる。
そしてある日突然、砂をつかむこともできなくなって、
崩れていく砂の城を、ただ眺めることしかできなくなる。
これは、最悪のストーリーだ。うつ病の再来だ。

現状の改善によって、解決しないのではないかという思いが頭から離れない。
どこへいっても、砂の城なのではないか。
少し落ち着いたときに考えてみれば、そうではないことは分かるはずなのに、渦中にいるとそれすら見えない。

生きている限り、砂の城なのだとしたら、生きていることに絶望してしまう。
積み上げても積み上げても、消えていってしまうのだ。
何も残らない。平らな地面だけ。
無力感。
この無力感と常に対峙しながら、決して終わることの無いループをぐるぐると、
寿命が尽きるまでやらねばならないのか。

いまはもう、砂の城は跡形も無い。
ただの泥のような砂を両手で救い上げては、砂の山をつくってる。
でもその砂だって、塩水とまじってて、指の間からほとんど流れ落ちてしまって、
砂の山をつくることもうまくいっていないかんじ。

また光が見えなくなってきている。
暗闇の深さは、経験のあるものにしか、わからない。
あの暗闇は、地獄だ。
なにも希望がない。まさに砂の城だ。
いつまでもいつまでも、命を維持すること自体が、刺々しい苦痛だ。
だから人は死にたくなってしまう。
どうか希望をください。光をください。

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