外国人の名前

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お仕事で毎日いろんな国の人とメールしたり電話したりするんだけど、中国の方のお名前、どっちがファーストネームでどっちがラストネームか分からないことがある。
たとえばメールでやり取りしていて、「あとで電話しますねー」なんて書いたとき、相手のメールの署名をみて、漢字で名前が書いてあればまだ想像がつくんですが、(それでも、どっちも漢字で一文字だから分からないこともある)英語でしか名前が書いてないと、どっちが苗字なのかわからない!

電話だとまず初めに「○(苗字)さんいらっしゃいますか」って言うじゃないですか。中国語は話せないので英語なんだけど。「May I talk to Mr. ○?」とか。

ところでこれがインド人になると、もっとわけわかめ。

インドでは地域や宗教によって名前のつけ方が全然違う。
たとえば南インドのタミル州なんかでは、お父さんのファーストネームが子供のラストネームになるのが一般的だ。
だから姓に使われる単語も名に使われる単語も、似通ってる。
あと名前にも地域性があって、名前だけでだいたい出身地域がわかる。
たとえば、クマール(Kumar)さんっていうのはインドじゃ日本の鈴木さんくらいよくある名前なんだけど、この名前は南インドの人だ。

まあそれでも、苗字+名前の構成だったらまだわかるからいい。
これがキリスト教徒になると、いきなり西洋風のミドルネームが間に入る。
そしてそのミドルネームを、普段の名前として使ってる人が多い。
チェンナイ(マドラス)は昔、キリスト教の聖トーマスが上陸してそこで亡くなったといわれている町で、キリスト教徒が他の地域より多いかも。
そうすると、インド人なのに名前がSamだったりAlexだったりする。
メールで会話していると、相手がどこの国の人なのか全然わからないこともw

しかしインドにはさらに困難な名前がいまして、名前がやたら長い人がいるんです。
長いっていうか、数が多い。
ミドルネームがいくつあるんだよって感じ。
こういう人の場合、だいたいどこかで省略しています。
たとえば「G. P. Nayaar Kumar」さんという人は、普段GPと呼ばれてます。
GとPは何の略なのか昔きいたことがありますが、到底覚えられませんw
この人の場合名前が4つですが、さらに多い人もいます。
もう、どれが苗字でどれが名前かすらわからず、名前から性別を推し量ることもできないw

ところで日本では、「鈴木太郎」みたいに姓→名の順で名乗るのに、どうして英語になると「太郎鈴木」になってしまうのですかね。
冒頭に書いた、中国人の姓と名がわからないって話ですが、中国では英語にしても姓を先に名乗る人が少なくないのです。
さらに不思議なのは、西洋人が日本語で自己紹介するとき、姓→名にしないですよね。
「こんにちは、私はスペクター・デーブです」とか
「私の名前はスピルバーグ・スティーブンです」とか言わないよねw
だから日本人も、堂々と「My name is Suzuki Taro」でいいと思うんだが。

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