ミッションステートメント

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投資には「内向きの投資」と「外向きの投資」の2種類があります。
内向き、外向き、っていうのは今僕が勝手に作った言葉ですが、「内向きの投資」とは、自己投資、つまり自分自身に資本を投入することです。そのまんまですね。

自己投資の方法はたくさんあります。新しい技術を学ぶために本を買うことだってそうだし、学校に行くことだってそうです。

「外向きの投資」は、自分以外に資本を投入することです。代表的なものとして株式投資がありますね。

ところで、投資って何でしょうか?資本を投じて、それが生み出すものを利益として得ることです。
よく勘違いする人が多いのですが、株式のデイトレーディングは、投資ではありません。
デイトレーディングとは日々の株価の上下を利用して、株式売買の差額で儲けを出す方法ですが、これは、機会に投資をしている「投機」になります。つまり、価格の変動が激しければ激しいほどハイリスクだが、リターンも大きいものです。

もし「自己投機」というものがあるとすればそれは例えば、自分が高く売れるベストのタイミングに、自分を高く売るという行為、つまりテクニカルな転職、ということになるでしょうか。
ちょっとこじつけっぽくて無理がありますが、まあ一般的に「自己投機」というものは無いと思います。

ここで僕が何を言いたいのかというと、内向きの投資と外向きの投資は、別々に語られることが多いのですが、結局どちらもおなじ投資だということです。
なんの役にも立たないスキルを身につけるために自己投資をする人はいないでしょう。
自己投資をするからには、何かしらの見返りを期待するはずです。
それが金銭的なものだとは限りませんが。

投資を行う上で重要なのは、明確なミッションステートメントを持つことです。
ミッションステートメントとは、「価値観」とか「行動基準」と訳されることもありますが、自分の行動を決定付ける約束ごとです。自分の存在理由です。
なんのために生きているのか、自分はどこに向かって進んでいるのか。
これを明確にしないと、まず目標が決まりません。
目標が決まらなければ、具体的な行動計画も立ちません。
日々を無為に過ごして後悔することはありませんか?
もしあるのならば、それはミッションステートメントが明確になっていないか、行動計画が存在しないか、もしくはそれに沿った行動がとれていないのです。

たとえばTOEICで満点を取ることを目標にして、語学力向上のために自己投資をしたとします。もしこの目標を達成できたら、自己満足はあるかもしれません。凄いねと人に褒められるかもしれません。語学力を生かした職業に就けるチャンスが増えるかもしれません。給料が上がるかもしれません。しかし!
ミッションステートメントなしに、ただ目標を設定してそれを達成しただけでは、単なる自己満足に終わってしまいます。趣味を極めるのと何の違いもないのです。
あなたは、なぜTOEICで満点を取る必要があるのか、よく考えるべきなのです。

ミッションステートメントを明確化したら、次に目標設定をします。
自分の行動基準をもとに、ゴールを決めるのです。
ゴールさえ決まれば、あとは細かくマイルストーンを作っていけば、目標達成への道がクリアになります。

ここで重要なのは、自分自身で作り出した既成の枠にはめて物事を考えないことです。
「これは夢だけど、絶対かなうわけがないから、目標にはできない」
こういう考えになってしまったら、その通りになります。

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