闇金

ウシジマくんが凄すぎる。
ほんとに面白い。
この週末で1～13巻まで一気読みしちゃった。

っていうかこの作者なんなんだ？
どうやってここまで詳細に取材してんだろ。

人間が（主に金銭が理由で）追い詰められたときの心理状態の描写がやべえ。
なんか、社会の底辺をさまよってた頃をリアルに思い出しちゃって、
「そうそうそう！」とか思わず頷きたくなるシーンがあったり、
「俺も一歩間違えたらこんなんなってたんだなぁ……」って、背筋が凍るような思いをしたり。

ただ取材しただけじゃわからない、普通。
そんなことがたくさん、ちりばめられている。

この作者からは、画風やテーマとは一線を画した、一を見て百を知るような繊細な感受性と、目先の物事にとらわれない想像力を感じた。
漫画だからもちろん、ありえないような悪運の連鎖とか、偶然の重なりがあるんだけど、それは娯楽作品だから当然のことで。

どつぼにハマってる人たちが、どうやってハマっていくのか知りたい人は必読。

あと人生ナメてる人も読んだほうがいい。
まあナメてる人は、この漫画の内容だってナメて受け取るに違いないんだが。
この漫画に出てくるような話は、実際いま日常茶飯事として起きてる。

でも、這い上がることは、可能。
本人次第。
血反吐を吐いてでも上を向いていられる気力があればね。
這い上がった奴は強いぜ。
コンプレックスをバネにして、のほほんと毎日を無駄に過ごしてる奴を踏み台にしてガンガンいく。

これ絶対。
なぜなら、ソースは俺。

そのうち気が向いたら、実体験をベースに、こういうストーリーを
どつぼにハマって抜けられない人のために書いてみたいと思うこともある。

まあそれをやるときは、匿名で別のブログだなｗ

闇金ウシジマくん 1 (1) (ビッグコミックス) 真鍋 昌平