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今回の模様替えは非常によろしい感じなのであった。個人的に模様替えの際に気を付けるキーワードには以下のようなものがある。
「動線」「音響効果」「音楽制作」「楽器演奏」「工作」「業務」「効率性」「機能美」「インスピレーション」「高さ」「色」「分割」
コンピュータを使った作業だけでなく、キーボードや電子ピアノの演奏がしやすくする。高さが重要。たまに工作するときにスペースが必要。動と静。ギッシリしたところと、スッキリしたところを作る。基本的にサイバーパンク好きなので、メカメカしさと自然の調和をうまくとりつつ、古臭さが無いようにアレンジしてみた。

今回のポイントはこいつである。NEC製PC-KD854N。ちょっと前まではジャンク臭さがたっぷりで押し入れで眠らせておいたが、ほどよいレトロ感が出てきたではないか。

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接続しているのはPC-8801FA。NECの名機、当時一世を風靡したPC-8801mkIISRの後継機である。CPUはμPD70008(Z80H相当)、クロック周波数がSRの2倍の8MHz。ちなみにZ80シリーズのCPUはIntelの8080互換CPUとしてザイログ社が開発したもの。1976年に登場し、未だに現役として様々な場所で活躍している。あなたが使っている家電製品にも入っているかも。

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その何万倍もの処理能力を有するMacBook Proと自作Windows PC。ムーアの法則は続いている。

今回こいつを引っ張り出して来たのは他でもない、過去の遺産(データ)を、フロッピーディスクの磁気が消し飛んでしまわないうちに救い出すためだ。5.25インチのフロッピーディスクで数百枚。カビにもやられず、完全に読める状態を維持してきたのだが、古いディスクは既にデータを記録してから30年近く経過している。あぁぁ年を感じた!30年前って書いたけどまだ37歳だからね。7歳の頃に作ったN80-BASICのプログラムも、このフロッピーの山のどこかに保存してある。カセットテープに保管したデータは、一体どうしてくれよう。

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エミュレータで使えるようにするため、ディスクを読み込む。PC-8801はWindows PCとシリアルクロスケーブルで接続してある。最初にPCから88にシリアル経由で転送プログラムを送り込み、それを88で実行する。するとシリアルポート経由でデータを送信できるモードになる。最初にやることは、88の実機からROMデータを吸い出すこと。このROMデータが無いとエミュレータは動作しない。
世の中に数多く出回っているエミュレータのほとんどが、このように実機のROMデータを使ってエミュレーションするということで、違法コピー問題を解決している。ROMがドングル代わりになっているんだね。

しかし88だってもう相当に古いマシンなんだから、フリーにしてしまえばいいのに。
X68000はフリーになったのにね。シャープはそのへん分かってる。

ROMの吸い上げが終わったら、今度はチマチマとフロッピーを吸い上げる。
PCのほうに5インチフロッピードライブ(しかも2Dが読めるやつ)がついていれば、シリアルポート経由なんてしなくていいんだけどね。そんなハード今更手に入れる気は無いので、のんびりやっていこうと思う。

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しかしこの時代のコンピュータは安定しているし恐ろしく頑丈に出来ているんだなあ。
製造されてから四半世紀経ってるのに、まったく問題なく動いてる。
プログラムも、メモリリークしないように組めば何日放置しておいても起動したときと同じレスポンスで動くし。このまま放置しておいても多分ハードのどこかが物理的に壊れるまで、プログラムが動き続けると思う。

コメント

  1. Chabo より:

    長持ちしてんなー88。

    うちの88SRはディスクを読み込まなくなって廃棄したよ。

    まぁとっくに現役を退いてからだけど。

    • うずら より:

      よく持ってるよなこれ。
      本体なんてタバコのヤニで茶色くなっちゃってるし、何度も引越やら何やらでガンガンぶつけまくってるのに、どこも壊れてないんだ。