友人の転職

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マイミクの皆さんならご存知のA氏が転職決定しました。おめでとう。

転職先は、僕が昔働いていた会社です。
いろいろ日本が大変な時期に、採用する側もされる側もよく決断したと思います。やっぱり転職というものは、縁ですね。

こんなご時世だけどイケイケで伸びてる会社なので、働いてて楽しいと思います。
そしてA氏にとっては初めての転職。しかも外資ベンチャーという未知の世界なので、いろいろ苦労もあるかもしれないけど、苦労した分、実を結ぶことが多いのも事実。ここは是非全力で頑張ってください。頑張った分だけ、明るい未来が約束されているはずです。

★★★

ところで実は今回も含めて、人に職を紹介するということにはあまり肯定的ではありませんでした。
なぜなら、自分がそれで過去に苦い体験をしているからです。

20代のまだ若かりし頃、友人の紹介で、友人の会社に入社したことがあります。その後色々あってその会社を辞めることになったのですが、紹介してくれた友人からは「紹介した俺の顔を潰すことになった」「紹介を受けて面接して採用を決定してくれた課長と部長の顔に泥を塗る気か」と責められ、その友人とは結局疎遠になってしまいました。
中学校以来の付き合いで、いちばん仲が良かった親友だっただけに、当時はかなりショックでした。もちろん彼の言い分も当然で、僕には返す言葉もありません。

しかし散々悩んで決めたことです。決断を変えることはできませんでした。
そして大切な友をひとり失いました。

それから何年も過ぎ、挨拶がしたくて一度だけ会いましたが、その間に開いてしまった溝は思いのほか深く、友人としての関係が復活することはなく、今に至ります。
正直、いまでもたまに夢に出てくることがあります。

しかし彼と同じ会社で働いたというキャリアと経験が無かったら、今の僕はいません。

なので今回は悩みました。

実は、いま僕が働いている会社にも募集のポジションがあったのですが、同じ会社に紹介することは、このトラウマの傷に塩を塗るようなもので、絶対に無理だと思いました。

今回紹介した会社は、僕がすでに辞めている会社だとはいえ、今でも何人もの社員の方と付き合いが続いているところです。
また、僕のインド経験の原点でもある会社です。家庭的で、とてもあたたかい会社です。そしてなにより、僕という人間を信頼してくれている。

応募するのが誰であろうと、紹介する以上はある程度の責任を感じる。

もちろん、採用のためには一般の応募の方と同じプロセスを辿るので、僕の紹介だからといって優遇されるわけではないことは分かっています。でも、面接担当する人が全員僕の知ってる人たちだから、やはり気になります。

しばらく考えました。

そして、紹介することにしました。

プライベートはプライベート。ビジネスはビジネス。

失った僕の友人の考え方を否定するつもりは全くないけれど、仕事とプライベートにけじめをつけて考えられないと、何事もうまくいきません。逆に、きちんと分けて考えておけば、紹介することには何も問題は無いということです。

そう、これはA氏と僕との初めてのビジネス関係。
仕事のほうで何があったって、プライベートでのA氏との付き合いは変わらないはずだし、それは自分次第だし。

そして先日、A氏より「採用決定」の嬉しいメッセージが。

おめでとうございます。本当によかったね。

自分にも「よかったね」と言ってやりました。

まあ本当に「よかったね」と言えるのは、結果を出してからかな。
でも、ひとまず安心。

まずは、TOEICで900点目指して頑張れw
(巷で言われているより簡単だから、あまり難しいという先入観を持たないようにね)

A氏は、日本企業的な、定められた作業のために研ぎ澄まされた歯車としての労働者の世界を飛び出すことになります。技術面でも学ぶことはたくさんあると思うけれど、それ以上に、グローバル社会におけるビジネスの流れを知り、日本の商習慣の特異性に気付くチャンスを得ることができた事は、彼の人生観ならぬ労働観を一変させる大きな一歩だと思います。

A氏の入った会社の部長さんとは、四半期に一度「B級グルメの会」をやっているので、そこでアップデートを得ようと思いますw

そして関東に、ダーツ仲間がひとり増えた。ラッキーwww

コメント

  1. Accelan より:

    ありがとうございます。
    今回の転職活動、Uzraさんが居なければ恐らく成功しなかったでしょう。

    現時点では、紹介をいただいた会社からすれば全く未知数な自分の力。
    早く信頼を貰えるように頑張りたいと思います。

  2. うずら より:

    @Accelan
    いやいや転職できたのはAccelanさんの実力以外のなにものでもありません。
    あんまりぶっ飛ばしすぎない程度に、コツコツと頑張ってくださいね!