邂逅

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読む人によってはヘビーな話に感じられるかもしれませんが、ひとつの節目として書いておこうと思います。

17年ぶりに実父と再会してきました。
長いようで、あっという間の17年でした。

老いた父、自分の中で完璧な存在だった父は、言い方は変だけど、ひとりの人間でした。

若かった僕にとって、父は完璧すぎる存在でした。それ故に、彼の不完全性を垣間見た時、未熟な僕は深く失望してしまったのです。それは、父と向き合うことを拒否した瞬間でもありました。

我ながらなんて頑固なんだろうと思いますが、今日この日を迎えるまでに17年もかかってしまったのです。

今も変わりなく、光り輝く一面を未だ持ち続けていることを確認できたことも良かったけれど、同時に父が抱えてきた苦悩、優しさ、弱さなど、彼にとっての最前線を感じることができたのは、僕がひとりの自立した大人として父と向き合うことができるようになった証であると感じました。

父が素晴らしい人間であるということは、彼を取り囲む数千人の教え子たち、そして彼を支えてくれている仲間たちの活躍ぶりを見れば、一目でわかることでした。それをようやくいまになって受け入れることができたのは、僕自身がようやくそのレベルに達したのだという証拠に他なりません。

どんな些細なことでも、人は常に自分自身の心の内面と向き合わなければならない。記憶は消すことができないし、表面的には忘れたようでいても、心には必ず残っているものですね。

とはいえ、いつか必ず向き合うときがくるから決して焦る必要はないんですけどね。

今年は僕にとって大きな変化の年であることは疑いようがありません。

新しい職場、私生活のけじめ、別れ、断捨離、出会い、進学、貢献、自己肯定、葛藤と苦悩を乗り越えて、新しい価値観が生まれ、リーダーシップを理解し、病を克服し、今まさに、再会すべくして再会したという思いです。

I sincerely thank all experiences I got in the past.

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