記憶の錯覚

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今日も1日が終わり、夜の帳がまた新たな眠りと言う名の死を誘う。世が明けて僕の魂はどこにいるだろうか。

思考実験をしてみよう。自分が自分であることを証明することはできない証明をする。すべての記憶を体に残したまま眠りとともに魂だけ抜けたとする。すべての人が眠りとともに体から魂だけ飛び出して、朝起きるときに別の身体に入る。さて、あなたは別人になってしまったことを自覚できるだろうか?記憶によれば、自分はずっと自分のままなのだ。しかしその記憶はその身体に残されたものだ。昨日まで別の身体で経験したすべての記憶は、その体とともに残してきてしまった。今あなたの全記憶は、その新しい体、昨日まで他人のものだった身体とともにある。

昨日までの自分が今日の自分と異なる可能性を否定することはできない。

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