テクノロジーの押し付けはしたくない

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今日は第3日曜キューブカフェでした。

僕はまだ全快していないのでお休みさせてもらったんだけど、来てくれたのは2人だったそうです。

最近よく頭に浮かぶこと。

悪い言い方に読めたら申し訳ないんだけど、

実はそんなにやりたくもないことを、惰性でやってる人が結構いるんじゃないかな、って思ってます。

  • いったん始めてしまったから、やめると言い出しにくい
  • やってみたらそんなに興味がなかった
  • おもしろそうだけど実生活で必要なかった

この世界にはよくあるんですが、

「コンピュータとかスマホとか実は興味ないんだけど、そういうのが使えないと困るから(仕方なく)学ぶ」

という方が、けっこう多くいらっしゃる。

世の中にはいろんな考え方があると思いますが、

僕は上記のような理由だったら、やらなくていいと思ってます。

ITがないと困るって、ホントですかね。

携帯電話もパソコンも持ってない人、何人か知ってます。

いまや東大進学者数で国内トップ10に入る進学校になった我が母校で僕の担任だった先生は、同校でいま教頭になりましたが、スマホもパソコンも使わない人です。

連絡手段は、固定電話と手紙のみ。

なくても、なんとかなるんですよね。

便利な道具というものは、常に不便さとのトレードオフです。

人それぞれ生き方も価値観も違うし、

ましてや世代が離れていたら生活スタイルの違いは大きいです。

そんな中、僕は僕の世代の価値観を、年上の方々や若い方々に押し付けたくないんですよね。

毎週月曜やっているキューブカフェは、ゆるいです。ITという枠にとらわれずに活動できています。だから人もたくさん集まります。

しかし第3日曜キューブカフェは、ITにまつわる知識向上や経験に重きを置いてやってきました。

だからこそ、人が集まらなくなったことについては、

「人を集める方法を考える」なんてまっぴら御免でして、

ただ単純に「需要がなかった」で済むものだと受け止めてます。

人って本当に困ったら、なんとかしようとするんですよね。

本当に困ってる人は、毎週月曜、いつでもオープンしているキューブカフェを頼ってくるわけです。

第3日曜キューブカフェは、いったんやめたほうがいいかな、もっと別の需要が見えてきたら違う形で再開させたほうがいいかな、なんて思ってます。

スマホなどのデジタル機器に慣れた人は、自分が便利だと思っているものを他人にも勧めがち。

それを使えない人をみて「使えないと困るよ」と言うばかりでなく、使えなくても困らない方法を伝授するのもいいなって思います。

先日「ITで最強のセキュリティ対策は?」って聞かれて、

「デジタル機器を持たないことです」って答えました。

車で事故を起こさない最善の方法は、運転しないことです。

これと同じです。

これをもう少し深堀りするとですね、

専門知識をたくさん身に付けないと安全に使えない道具は、世の中に受け入れられますか? ってことだと思います。

工具、家電などは、なぜ普及しているのか。

固定電話も簡単ですよね。受話器を持ち上げて番号を回すかプッシュするだけ。

自動車はちょっと難しいけれど、習得して得られる「生活に密着したメリット」が大きいから、免許制度があって、習得した人ならば運転してもいいよってことになってます。

これからのIT教育のあり方とか、あるいは大人に対するITリテラシーの対策・政策というものは、利用者にばかり負担をかけていくのは、ちょっと違うと思います。

なので第3日曜キューブカフェは、どちらかというと水曜日と土曜日にやっているガチのプロ育成活動「キューブカフェ・プロ」への入り口なんだろうなと思います。あるいはそういう雑学が好きな人(コンピュータが趣味の人)に向いている。

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