2017-03-21

公開

すべての君へ

紀伊半島への旅を終え帰宅した僕を迎えたのは、大切な飼い猫と、大切な人のひとりが書き残したメッセージと、彼女に預けていた僕の部屋の合鍵だった。僕はすべてを察し、すべてに対するかつてないほど深い悲しみを胸に、それでも流れた涙は一筋だった。僕の理...