Multiverse

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まだまだ全然足りないのだ。ワクワクすることに、もっと巻き込まれていたい。もっともっと、走っていたい。

はやる心を抑え、いまをよく噛みしめる。

連鎖的に、同時多発的に、走っている自分と、新しいスタートラインで合図を待って神経を尖らせているクラウチングスタイルの自分と、それが鏡合わせの像のように、無限に並ぶ。そのひとつひとつの写像は、まったく同じものはなく、映画のフィルムのひとコマずつのように違う。

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