死

死について語るなんて、なんて暗いんだろうと思う方、たくさんいるでしょう。
でも僕はそうは思いません。死は、誕生と同じくらい身近なものです。
毎日の食事と同じものです。

若い頃、無謀に生きていた頃、僕は死と真剣に向かい合ったことがありませんでした。
死んだら、それで、終わり。あとは何もなし。それくらいに思っていました。
だから怖いものなんてなかった。

いま、死という言葉は僕にとって、当時とは別の意味を持っています。

僕は、僕が満足できるほどに、凝縮した日々を過ごしてきました。
世の中の酸いも甘いも知り尽くしたなんて、とても言えるほどではないけれど、すくなくとも全力で生きてきました。
いつも全力を出してしまうのは、それはそれで、どこかに心の問題があるのかな。
それでもいいんです。
全力を出して走っているときに、何度も転んだ。　死にかけたことも、何度もあるし。　死にかけたときに、ヒヤリとすること、ドキドキすることは、僕が生きたいという本能の叫び声でした。
僕は生きることに執着を持ち始めると、いつも思い出す感覚がある。
うまく言葉にはできないけど、あるんです。
生きることに執着しないほうが、全力で生きることができるんです。
死を恐れてブルブル震えていたら、何もできない。
でも、命は大切です。尊いものです。
それに僕が死んだら、泣く人がいます。

僕は、死が怖くない。なぜなら、いつでも真剣だから。
僕が真剣だ、というときは、僕はあんたに刺されたって殺されたって後悔しないよ、という気持ちです。それ以下のものは、おこがましくて真剣なんて呼べません。
これだけ真剣に、命を燃やしても、生きているんです。不思議ですね。
そう、命を燃やしているんです。あなたの命は、燃えていますか？
カッコ悪いとか、言ってる場合じゃないですよ。
その一日が、あなたの一部になっていくんです。
僕の周りで、真剣や本気という言葉が氾濫しています。
本当に真剣なんでしょうか？僕は本質を問います。
真剣という言葉、真剣なんですよ。斬られたら、死ぬんです。
そういう思いで世界を見つめると、本当に真剣な人と、口ばっかりの人が、見分けられるようになります。
見分けても、そこで口に出してはいけない。そこに得は何も無いから。
真剣じゃないことに対して、確信犯もいれば、同じように、真剣が分からない人もいるんです。
ビジネスで会話をしていると、ここまでの話は、とてもできない。
でも心の中は、こうなってます。そこから逃げたくないから、書くことにしました。
僕は本気で真剣です。命を張って生きています。
そして僕の命は、あなたよりも優れているなんてことは絶対にない。
あなたの命も、燃やせば輝きます。断言します。
過去なんて関係ない。いま生きていれば、できるんです。
同じ人間として、能力の差なんて、生きていて動けることと死んでいて動けないことの差に比べたら、本当に本当に、微々たるものなんです。

死は怖くない、生きることに真剣だから。