視力

この記事は約5分で読めます。

世の中、眼鏡をかけていない人が多いから気がつかないんだけど、近視とか乱視とか、目が悪い人ってほんとに多いよなぁ。

とくに日本人は遺伝のせいだか何だかで、他人種よりも近視率が高いってどっかで読んだことがある。

両親も妹も弟も目が悪い。
なのに自分だけ目がいい。

うちのかみさんも近視だな。

Wikipediaより。

誕生から20代前半にかけては眼球が成長するので誰でも例外なく近視の方向に屈折状態が変化する。つまり、

  1. 遠視が強かった者は遠視の程度が弱まる。
  2. 丁度よい強さの遠視を持っていた者は正視になる。
  3. 遠視が弱かった者は近視になる。
  4. 遠視の無かった者は強度の近視になる。

この時期に近視の症状が現れなかった者は、近視化しなかったのではなく、遠視が十分に強かったために近視が顕在化しなかっただけである。成長期の終わった後の最終的な屈折状態(近視または遠視の強さ)は、

  1. 生まれ持った遠視の強さ
  2. 成長期における近視化の度合い

の2つで決まる。

最終的な屈折状態を決める要因としては (1) が主なものであることで専門家の意見が一致している。つまり、生まれ持った遠視の強さによって将来近視になるかはほぼ決まる。

(2) が100%遺伝だけで決まるかには議論がある。遺伝のみで全て決まるとする説もあれば、環境によって左右されるとする説もある。ただし、いずれにせよ (1) に比べれば影響は少ない。

現代、近視は増加傾向にある。小中学生でも近視の割合は年々高まり、小学生の1/4、中学生の1/2は近視であると言われる。[1]この増加傾向は、小中学生の生活習慣の変化によるものとも、小中学生の平均身長が伸びたことの不可避的な副産物とも言われている。

近視は目の成長が止まるにつれて進まなくなる。現代では目を酷使する機会が多いため20代後半を過ぎても進む事が多いとも言われるが、目の酷使と近視の進行を結びつける科学的根拠はない。

  1. ^ 逆に言えば、小学生の3/4近く、中学生の1/2近くは遠視であるということである。正視は近視と遠視の狭間の狭い範囲でしかないので少数しか居らず、近視でない者は殆どが遠視と考えられる。ただし、軽度の遠視は若いうちは矯正の必要がなく、本人も自分が遠視であることすら知らないことが多い。

原因について。

近視の原因ははっきりしておらず様々な説が出されている。有力なものに遺伝説と環境説があるが、全ての近視の原因を遺伝だけ、あるいは環境だけで説明しようとすると無理が出るので、遺伝と環境が複雑に絡み合って近視が発生するのだろうとされている。

遺伝説

近視を主に遺伝に因るとするものである。近視発生率の民族間の違いが近視の発生に遺伝が関与していることの証拠として挙げられてきた[1] 。近視の遺伝率は89%と高率であり、また近年の研究で関連する遺伝子も特定された。双生児の研究ではPAX6遺伝子の欠陥が近視と関連しているようである[1]。 遺伝説では、何歳のときに近視になり始め何歳までにどこまで進行するかが生まれつき決まっていると考える。発達上の問題から眼球の奥行きが若干延長され、映像が網膜上でなく網膜の前方に結するようになるとされる。近視は通常8歳から12歳までの間に発現し、殆どの場合青年期を通じて徐々に進行し、成人になると頭打ちになる。遺伝要因は、他の生化学的要因からも近視の原因となりうる。例えば結合組織の弱さなど。

ただし、全ての近視を遺伝だけで説明することは難しい。長時間勉強や読書をする人に近視が多いというのは多くの人が感じる傾向である。遺伝だけで説明しようとするならば、この傾向は、近視の者のほうが近くを楽に見られるために勉強や読書が長続きしやすい傾向から来るのだということになる。近くを見る際に近視用眼鏡を外せば大いに楽に見られるし、たとえ眼鏡をかけたままでも、近視でない者の多くを占める潜在的な遠視者よりは楽に見られるというわけである。

環境説

ヒヨコを高さの違う部屋で育てる実験等で環境によって視力に差が生じることが確かめられている。勉強や読書、パソコンなど近くの物を見続けることに対して目が適応する(近業適応)という考え方。近視の人間はあまり毛様体筋を使わなくても近くにピントを合わせやすいので目の疲労が小さい。

どの程度適応が起きるかは遺伝によって差があり、水晶体の厚さが変化する屈折性近視と眼軸の距離が延びる軸性近視のうち前者がより環境要因が大きい[2]

統計的に長時間勉強や読書をする人に近視が多い傾向や、途上国の農村など勉強をする機会が少ない人に近視が少ない[要出典]ことが環境説を補強しているとも考えられるが、相関関係と因果関係を取り違えているとも考えられる。

栄養説

2002年の報道(英語)では幼年期のパンの摂り過ぎ、或いは炭水化物の摂り過ぎによる慢性の高インスリン血症が近視の原因かもしれないと指摘している。この資料(英語)に纏められているように他の栄養素も近視の原因とされている。

照明説

赤ちゃんの頃に、夜も明かりをつけた部屋で寝かせて育てると、近視になりやすいという研究結果をペンシルベニア大が1999/5/13発売のnatureに掲載された。

ただし、この説には反論(Nature 404, 144 (9 March 2000) )が出ている。親が近視の場合、子供の様子を見るなどの理由で夜間に弱い照明を行う傾向があり、また親子における近視の遺伝的相関も高いため、夜間の照明と子供の近視とに相関が出てしまう。相関関係と因果関係を取り違えているという反論である。

いろいろな説があるんだな。

少なくとも自分は、小さい頃から暗いところで本を読んだりゲームしたり色々と目を酷使してきているのに、近視ではない。両親兄弟みんな近視だから、遺伝説も疑わしいなぁ。

そういえば酒が飲めるのも自分だけだ。
血、つながってんのか!?w

コメント

  1. ちゃぼ より:

    俺も目は人よりも酷使してるにもかかわらず、ずーっと右1.5左1.2のままだなぁ。

    浮いたメガネ代でゲームでも買おう。

  2. クリス より:

    私は小学生の頃は1.0以上はあったのに、ゲームし過ぎのせいか今じゃ0.3~0.5(教習所と目医者で違った)ですorz
    雨の日とか夕方とか暗くなると見えにくくなります。

  3. うずら より:

    > ちゃぼ
    視力が悪い人は年間幾らくらいお金がかかるんだろうね。

    > クリスさん
    途中から視力が落ちる人と、はじめから悪い人がいますねえ。
    原因がちがうのかな。