現在メインで使用しているMacBook Pro 14 inch 2023年モデルは処理速度において全く不満はないのだが、次の理由でもう1台必要だと思っていた。
- 壊れたら困る
- SSD容量不足
壊れたら困る
実際、昨年まで使用していたマシン、M1 MacBook Airについては、CPU8コアのちょっといい方のモデルを選び、メモリは8GB→16GB、SSDは256GB→512GBにカスタマイズして購入しており、いくつか不満はあれど、性能的にはまったく問題なく使用していた。
M1 MacBook Airの不満点
- MagSafeがない
USB-Cの電源ケーブルは抜き差し回数が多く、ポートの摩耗に注意するのが煩わしい。 - 外部ポートが最小限
USB-C(Thunderbolt 3)ポートが2つと、3.5mmヘッドフォンジャックのみ。周辺機器を多く繋ぐ場合、HDMI経由でモニタを繋ぐ場合、SDカードを使う場合は、USB HUBを使用する必要がある。最初に購入したUGREEN製HUBは抜き差しを繰り返しているうちに本体側は問題なかったが、HUB側が接触不良になり、ANKER製を買い直した。また、ポートが左側にしかないのは時折不便を感じた。 - キーボードの消耗
キートップは1度全交換し、その際にキートップ裏は綺麗に清掃したが、2〜3年の使用で反応が悪いキーがいくつか出ていた。 - 夏はやっぱり熱に弱め
アクリル製のケースを装着していたが不具合が出るので外したら改善した。ファンレスのためアルミボディ本体で放熱するのに、ケースはよくない。
壊れた
水濡れでロジックボードが壊れた。なんとか起動はする状態だったのでデータの救出はできたのだが、画面が真っ黒になったりトラックパッドが完全に使えなくなったりした。
M2 Pro搭載のMacBook Proを購入
現行機が壊れた以上、買う以外の選択肢がなかった。中古でよい品を見つけた。M2 Pro搭載の2023年モデルの14インチMacBook Proで、メモリは16GBで標準のまま、SSDは512GBにカスタマイズしてあるモデルだ。そしてUS配列のキーボード。
これでM1 MacBook Airの不満点はほぼ解消された。
- MagSafeがついている
- 外部ポートはUSB-C (Thunderbolt 4)ポートが左側に2つ、右側に1つ。HDMIポートもSDカードスロットも内蔵している
- キーボードは問題ない(使い込んだらまた壊れるであろう)
- ファンがあるのでMacBook Airよりも熱に強い
故障対策(BCP含む)
M2 MacBook Proにする前からとっている対策も含め、現在行っているデータ保護は次の通り:
- 会社を含め複数拠点にNextCloudサーバを設置してあり、業務・プライベートの大事なデータは複数台のNextCloudに自動的にコピーされる
- 自宅にある旧型MacBook ProにもNextCloudのデータは自動的にレプリケーションされている
- 会社にある外付けUSBドライブをTime Machine用ドライブにしてあり、バックアップをとっている
ここまですれば十分であろう。
ところで、写真データ、動画データが増えてきて、どうにもならなくなってきた。当初は外付けHDDに保管していたが、いまはHDD, SSDなどに分散されてしまっており、NextCloud(各6TBの容量)の写真アプリに保存してみたりもしたが、結局NextCloudの内容を全同期すると容量問題は解決しないし、同期しないとNextCloudのストレージがSPOFになってしまう。
VM使用時と画像・動画編集時のもたつき
VMはCPUコアの割り当て数の限界とメモリの容量・帯域の限界。画像・動画編集でもたつくのは、CPU処理速度とメモリ容量・帯域の限界。
M4 Pro搭載のMac miniを購入
オフィス設置の母艦としてMac miniを購入することにした。55インチの4Kテレビを今までもセカンドモニターとして使ってきたが、これをMac miniのメインモニターにする。
キーボードが老朽化したら交換できるのもMac miniのメリットだ。
内蔵SSDの容量は512GBのままで、Thunderbolt 5対応のSSDケースと、高速SSD(4TB)を購入。レビューを見る限り、読み取りで6GB/秒、書き込みで5.5GB/秒という、内蔵SSDと遜色ないどころか内蔵よりも高速かもしれないスピードが期待できるらしい。
- AppleのカスタマイズでSSD容量を増やすとめっちゃ高い。
- 1TB: プラス3万円
- 2TB: プラス9万円
- 4TB: プラス18万円
- 8TB: プラス36万円
- 外付けNVMe SSDだったら上記よりよっぽど安い。
- Mac miniの内蔵SSDも、けっこう簡単に交換できるらしい。耐久性の心配もあるが、興味あり。
3機種の技術仕様の比較
以前使っていたM1 MacBook Air、現在使用中のMacBook Pro、今回購入したMac miniをスペックとベンチマーク結果で比較する。
MacBook Air (M1, 2020) | MacBook Pro (14インチ, 2023) | Mac mini (2024) | |
---|---|---|---|
仕上げ | ゴールド | スペースグレイ | シルバー |
ディスプレイ | Retinaディスプレイ IPS 13.3インチ 数百万色以上対応 LEDバックライト 2,560 x 1,600 ピクセル 227ppi 400ニトの輝度 広色域(P3) True Toneテクノロジー | Liquid Retina XDRディスプレイ 14.2インチ(対角) 3,024 x 1964 ピクセル 254ppi 1,000,000:1コントラスト比 XDR輝度: 1,000ニトの持続輝度(フルスクリーン)、1,600ニトのピーク輝度(HDRコンテンツのみ) SDR輝度: 500ニト 10億色対応 広色域(P3) True Toneテクノロジー ProMotion (最大120Hz) | なし |
チップ | Apple M1 (8コア) 5nmプロセス 高性能コア x 4 高効率コア x 4 GPUコア x 8 Neural Engineコア x 16 | Apple M2 Pro (10コア) 5nmプロセス 高性能コア x 6 高効率コア x 4 GPUコア x 16 Neural Engineコア x 16 | Apple M4 Pro (12コア) 3nmプロセス 高性能コア x 8 高効率コア x 4 GPUコア x 16 Neural Engineコア x 16 |
メモリ | 16GB ユニファイドメモリ | 16GB ユニファイドメモリ | 24GB ユニファイドメモリ |
ストレージ | 512GB SSD | 512GB SSD | 512GB SSD |
拡張性 | 3.5mmヘッドフォンジャック Thunderbolt 3 / USB 4ポート x2 | SDXCカードスロット HDMIポート 3.5mmヘッドフォンジャック MagSafe 3ポート Thunderbolt 4 / USB 4 ポート x3 | ギガビットEthernetポート HDMIポート 3.5mmヘッドフォンジャック Thunderbolt 5 / USB 4ポート x3 (背面) USB 3ポート x2 (前面) |
通信 | Wi-Fi 6 (802.11ax) Bluetooth 5.0 | Wi-Fi 6E (802.11ax) Bluetooth 5.3 | Wi-Fi 6E (802.11ax) Bluetooth 5.3 10/100/1000BASE-T |
カメラ | 720p FaceTime HDカメラ | 1080p FaceTime HDカメラ | なし |
ベンチマーク比較
MacBook Air (M1, 2020) | MacBook Pro (14インチ, 2023) | Mac mini (2024) | |
---|---|---|---|
Cinebench 2024 Single-Core | 112 | 122 | 176 |
Cinebench 2024 Multi-Core | 509 | 782 | 1,692 |
Cinebench R23 Single-Core | 1,503 | 1,695 | 2,165 |
Cinebench R23 Multi-Core | 7,759 | 12,125 | 19,288 |
Geekbench 6 Single-Core | 2,369 | 2,689 | 3,940 |
Geekbench 6 Multi-Core | 8,576 | 12,084 | 20,124 |
iGPU-FP32パフォーマンス(単精度GFLOPS) | 2,610 | 5,680 | 6,410 |
人工知能(AI)と機械学習(ML)のパフォーマンス | 11.0 TOPS | 15.8 TOPS | 38.0 TOPS |

コメント