リーダーの条件

この記事は約2分で読めます。

今月28日、久しぶりに荒川を訪れる予定で、キューブカフェ荒川(スペースあや)に行くことを楽しみにしている。

キューブカフェ荒川では現在、「運営が心許ない」という相談を受けており、自分もそう感じていた。

最大の要因は、リーダー不在であることだと思う。リーダーとは、積極的にまとめて前に進めていく力を持った人のことだ。リーダーは、次のようなことを責任もって考えたり実行したりできる人。

  • ビジョン
    キューブカフェをどのような場に成長させていきたいか、何を実現したいか。
  • 参加へのコミットメント
    毎週同じ時間にオープンしていることは、場の形成においてとても大事なこと。
  • コミュニケーション
    参加者との交流
  • 牽引力
    課題から逃げずにクリアしていく意欲
  • 誠実さ

ビジョンが不在の場合、毎週の活動への参加の意義が見えにくくなり、それが場の不活性化の原因となってしまう。つまり将来に対するワクワクできるビジョンさえ共有できていれば、この課題は解決する。

毎週参加する意義については、どんな世代であれ毎週そこに参加することを約束することは精神的負荷が大きい。だが、自分の生活にある種の制約条件を設けてそれを達成しながら他のことも達成するということは、ある意味自分を追い込む訓練になる。とくに時間的・精神的余裕がないときにどう達成するか・どう対処するかというチャレンジは、たとえ些細なことであっても逃げずにやっていけば必ず自分にとっての糧になる。また、キューブカフェのように社会的意義が高く金銭的報酬がほぼゼロの活動においては、その活動意義は経済以外のところに設ける必要がある。これは金銭のように即効性の高い対価に着目しがちな現代社会において、より長い中長期的なスパンでの人生設計を行うスキルを磨く上で多分に有用なのである。これらは実際、キューブカフェを何年も運営してきた身だからこそ言えることだ。

運営のスキルが身につくことと並行して、次なる課題として「メリットを自分で創り出す」という経験が必ずやってくる。世の中の課題、仕事の課題などについてソリューションを考案して実行する能力と同じスキルが身につく。

そしてその先にあるのは、キューブカフェが「提供者と受益者」に分かれた「サービス」では決してないということだ。ここの理解は最重要といっても過言ではない。自分が運営を背負い込むのではなく、参加者は全員公平な立場にあるということだ。

コメント