Universal Guidance Computer
Ultra-reliable multi-tier processing
宇宙航行、とくに長期間の自律制御を要する惑星間航行や恒星間航行における宇宙機の統合制御を高い信頼性で実現するためには、地球の地表で想定されない様々なリスクへ対応可能なシステムが求められます。
URMTP(Ultra-Reliable Multi-Tier Processing)は、異なる複数の層を実装することにより、高機能性と高信頼性を両立します。
原理
URMTPシステムにおけるすべての制御ビットの最優先は電気信号です。統合制御レイヤーによって通常管理される制御ビットは、非常時によりレガシーなサブシステムによる独立自動制御へと切り替えが可能です。サブシステムはグルーピングされており、階層制御が可能であるとともに、独立したセルフチェック、予兆監視、リアルタイム動作検証機能を備え、統合監視システムにトラップ通信をすることで全体状況の統括的な把握を補助します。さらに下層には、制御ビットのアドレス毎に物理的なアナログスイッチを実装するCRMS(Control-room Module Switch)を持ち、手動による優先制御の切り替えが可能です。これらは非静電型の物理スイッチを使用しており、強い電磁波や重力等の影響下でもUGCの動作を確実なものにします。