…however, we still have to carve out our own future.

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昨晩、和食レストラン赤坂にて――隣のテーブルを囲んでいたのはチェンナイ在住の日本人会らしき人たち。
彼らの大声での会話は嫌でも耳にはいってきて、それは決して心地よいものではありませんでした。
かつて英国人がこの地を力によって殖民しました。
日本人は、カネの力で同じ事を、世界のあちこちでしています。
資本主義社会に生きる私たちですから、それは仕方のないことなのかもしれません。
しかしインドの人々をまるで奴隷のように、自分より低俗な人たちのように考えている日本人がいるという事実に、衝撃と恥ずかしさを覚えました。
本気でそう思っているのでしょうか。それとも、自分たちが脅威を感じているからそう言っているだけなのでしょうか。

複雑な心境のまま眠りについたせいか、日曜のはじまりは少し感傷的な気分から始まりました。

冷房の効いたタクシーから眺めるチェンナイ。
3mmのスモークガラスが果てしなく厚く感じられます。

From taxi window

傾いた窓のないバス。チェンナイのどこでも見られます。

60億の人間がひしめきあうこの地球上で、日本という、モノに恵まれた先進国に生まれ育ったことを幸せだと思ったのは、ずっと昔の話です。私たちには、何かが失われています。そしてここでは、それを強く感じることができる。受け入れようとしてさえいれば。
しかしそれを受け入れられずに、自分という歪んだ枠に無理やり当てはめて見ようとしている人たちの何と多いことか。
でもこれは、人間個人としての問題ではないと思います。
価値観は文化に強い影響を受けますし、視野を広げるのは至難の業です……。
そして、一枚の大岩が風雨にさらされて形を変えていくことが避けられないように、人が文化の発展と退廃とともにその姿をかえていくことは、避けられないことです。

自分は、人と人の、美しい係わり合いも、美しくない係わり合いも、正視して生きていたい。

インドの風景に溶け込んでいるようにみえる日本人のヒッチハイカーたちも、実はそうではないことに気づいているでしょうか。
人種、国籍はついてまわる。自分がそれを捨てようと思っても簡単には捨てられないものだと思います。

T.Nagar: Rajagopal-san

チェンナイで一番のにぎわいを見せる、T.Nagar。様々なお店やデパートが立ち並びます。
来週帰国予定の連れがおみやげを買うために、ここに来ました。

T. Nagar

洋服専門のデパート。子供服のフロアです。
欧米のものからインドの民族衣装まで、品揃えは豊富です。
店内は冷房が効いており、とても清潔でした。

T. Nagar
T. Nagar
T. Nagar
T. Nagar

手に持った箱の中のアクセサリを買ってくれとしつこくついてきた少年。
首にかけたカメラを指差し、撮ってくれというので撮りました。
ホテルに戻って写真をよく見てみると、彼が売っていたのはアクセサリではなく、安全ピンでした。

T. Nagar

物乞いの少女。まだ5~6才でしょうか。
まるで子供が親に何かをねだるように、かわいい声でお金をねだります。
自分がはした金をあげたところで何の解決にもならないことを知りながら、去り際にポケットの小銭を全部あげました。
小銭を奪うように受け取る少女の手には、物凄い力がこもっていました。
カメラを向けたときに初めて見せた、子供らしい恥ずかしそうな笑顔が印象的でした。
iPodや高級車、宝石や電化製品の大きな看板が立ち並び、人々が3G携帯を手に話をし、電子化された会計システムを使ったお店が並ぶ中、乳飲み子を抱えた物乞いや、この少女のような子供がたくさん入り混じっています。
この少年と少女は、将来どのような大人になるのでしょうか。
矛盾と混沌に満ちた町……様々な思いに心を奪われながら、一泊4000ルピーの高級ホテルへの帰途につきました。

Bought some Bindis at T. Nagar

ヒンドゥー教の女性たちが額につける、ビンディ(Bindi)を買ってきました。
両方あわせて15ルピー。日本円で45円くらいです。
服に色やデザインを合わせて、おしゃれをするそうです。

コメント

  1. lacus より:

    カースト制で貧富の差が激しいって習ったけど、そのままなのね。
    お腹の具合は大丈夫でしょうか?
    次からは仕事モードの記事になるのかな?

  2. uzra より:

    カースト制は南インドではまだ根強いみたいだね。
    おなかの具合は、ばっちりです。
    今日から仕事で、あんまり楽しい記事がかけないかなー。
    毎日がんばって書くぞー。

  3. きょん より:

    えーと、こんなあほなコメントですいません。
    ビンディとサリー(一式)をおみやげにください。お願い!!
    サリーは緑色以外でよろぴくね。

    ワタシは外国に行ったことないので
    机上の空論になっちゃうんですが
    実際にその風景みたら衝撃受けそう。
    言葉にするととても空虚ですけど(笑)

  4. uzra より:

    サリーは、シルクとコットンがあるんだけど、どっちがいいのかな?
    ちなみに、一枚の布だから着るのたいへんだよー(笑)
    色は、希望あればおしえて。そのほうが選びやすいからー。

  5. きょん より:

    シルクでお願いします!!
    あの、下に着るTシャツみたいのもよろぴくね(注文多いなぁw)

    一枚緑のやつ持ってるのよん。着方はわかるんだけど(Webで見るのさ)着てくとこがないっていうのが不満。

    それはさておき、色の希望ねぇ~。
    濃い紫とか、どマゼンダとか…
    似合いそうな色で。って選びにくいよね~(笑)