Kanchipuram

この記事は約2分で読めます。

インドの古都、カーンチプラム(காஞ்சிபுரம்)。
4世紀から9世紀にかけて、パッラヴァ王朝の首都であったこの地には、今も多くの寺院が残されています。

太陽が容赦なく照りつけ、光と影のコントラストが際立ち、インドの広い青空に聳え立つ寺院が、訪れる者に強烈な印象を与えます。

四隅からぶら下がっている鎖の輪は、石でできています。
ひとつの大岩から削りだされたものです。
このあとの時代は、ひとつの岩から削りだす方式ではなく、砂岩を重ねて作り出すドラヴィダ様式の建築が多くなります。
ドラヴィダ建築は、その後東南アジアをはじめ広い地域に伝播し、インドネシアやタイ、シンガポールなどでも見られるそうです。

沐浴の貯水池。

参拝者が米などの餌を与えていくせいか、物凄い数の魚がいます。

敷地内は土足禁止です。焼けた石畳の上を平気で歩く人たち。熱い熱いとつま先立ちで日陰から日陰へと小走りしているのは、観光者の自分たちだけ。

僧侶、参拝者、そして物乞い、革のサンダルをしつこく薦めるおじさんたち。
額に縦三本の線をひいているのは、ヴィシュヌの僧侶。
シヴァに仕える僧侶は、横三本の線をひいています。この寺院はヴィシュヌを祀っているそうです。

カーンチプラムの子供たち。今回一緒にいってくれた方の実家のそば。
無邪気で元気いっぱい。得体の知れない東洋人にも臆することなく近づいてきて、笑顔を見せてくれました。

砂岩による寺院建築の技術は、この時代以降永く失われてしまったそうです。

ここでは、年老いた僧侶が、流暢な英語で歴史を説明してくれました。
建物内は撮影できなかったのですが、錠のかかった部屋に、オイルランプをつけて入り、中にある彫刻や像を見せてもらいました。
長い歴史の中で、修復作業をせずに唯一原型を留めているところだそうです。
ヴィシュヌの彫刻は、上からランプをあてると優しい顔になり、下から当てると怒りの形相になります。

ホテルの部屋からの眺め。

「赤坂」で和食。インドが初めてのお客さんを連れていきました。
Channaiで唯一、日本のものが買えるコンビニも隣にあります。(写真)

コメント