お気に入りの作家の本はほぼ読みきってしまったため、しばらく読書から離れていました。
人気の小説家、東野圭吾(手紙)にもチャレンジしてみたんですが、ちょっと肌が合いませんでした。
そこで、SWGやってた頃から世話になっているちゃぼさんに勧められていた浅田次郎を古本屋で買ってきて読んでみました。これはいけそうな予感がしています。
最初に読んだのは、短編集の「見知らぬ妻へ」。
非常に独特の余韻を残す作品が多いように思います。
ていうか浅田次郎って、読者を泣かせようとしてませんかこれ。
次に手をつけたのは、長編の「日輪の遺産」です。
浅田次郎っぽいかそうでないかは、他の作品をまだろくに読んでいないから分からないのですが、この作品は、読む前の予想を良い意味で裏切ってくれました。
ひょんなことから、第二次世界大戦終末期に隠された秘宝について関わってしまう主人公の話です。
まず、浅田次郎を知らぬ自分が読んだので勘違いしていたのですが、この作品は戦争ものではありません。
終戦の時代から現代にまで繰り広げられるヒューマンドラマです。
話の展開は、現代と戦時中の話が交互に進む構成になっています。
生まれ育った環境のせいもあってか、幼少の頃から第二次世界大戦の色々については興味を持っており、この世代にしては色々聞いたり読んだりしているほうだと思うのですが、この作品に登場する、終戦前後に繰り広げられるドラマの描写は実にリアリティがあって、人間味があって、とても良かったです。
歴史にも出てくる人物の個性が豊富に肉付けされていますが、好きですこういうの。
なんというか、軍人の視点でも、歴史家の視点でもない。人の匂いを感じます。
逆に、現代で進行する話のほうはちょっと読んでいて疲れました。蛇足が多すぎたかなという印象です。
まあでもこれで、心置きなく「蒼穹の昴」を読めます。
浅田 次郎 / 講談社(1997/07)
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泣かせない
日輪の遺産とは・・
すごい
浅田 次郎 / 光文社(1998/05)
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東京模様
味わい深い8編
いつもの佳作
コメント
おおー。ついに浅田次郎読んでくれたかあああああ。
ってか俺の読んだ順番をトレースしてるような。w
「見知らぬ妻へ」は違うけど、最初に「日輪の遺産」を読んでから「蒼穹の昴」読んだよ。
この2つは浅田次郎の小説の中でも、ちょっと読みにくいベスト2じゃないかと思うんだけど(もともと文自体は読みにくくはないんだけど)、連続して読むよりも、間に「天切り松闇がたり」の1巻か、「天国までの100マイル」あたりの、奥は深くないけど読みやすくて間違いなく面白いのを挟むのをお勧めするよう。
最近は入院中に、映画にもなった「憑神」を読んだよ。
感想は・・・・Mixi参照。w
あ、あとね、今SWGカムバックキャンペーン中で、9月末までに既存のアカウントでログインすると21日間無料でプレイできるよー。
SWGは相変わらずだけど、折角だからログインしてみれば?
「日輪の遺産」の後書きにさ、「蒼穹の昴」は同じ系統で書いているって読んだもんだから、そんじゃ読んでみるか~って思っただけで、まだ本は買ってないのだー。
それなら、「天切り~」か「天国~」を探してみようかな。
ちなみに今は、小松左京の「日本沈没」を読んでるよ~。
うちのママさんは、マンガ版を読んでいるw
SWGキャンペーン中かー。ちょっと行ってみようかな!
天切り松お勧め。
とっくに文庫にもなってるしねー。
これならHarunaさんでもいけるんじゃないかなぁ。
マンガにしてくれたら読む(σ ̄∀ ̄)σYO