秋葉～神田

「都内をぶらぶら散歩しよう」と言ってかみさんを誘うと断られる確率が高いので、「秋葉原に行こうよ」と言って誘い出してみました。
電車でぷらりと行くつもりだったけど、近所だけど歩いていくほど近所ではないほうのTSUTAYAにDVDを返しに行かなくてはならないことを思い出し、車で行ってきました。
お酒が飲めなかったのが残念。

最初はもちろん、秋葉。ｗ
某漫画店でかみさんが探していた漫画を発見。

秋葉には相変わらずおかしな人たちがたくさん集まる。
自分たちも普通じゃないかもしれないけど、少なくとも男のくせにセーラー服を着て歩いたり、萌え系アニメからそのまま飛び出してきてしまったような服装の女の子を連れて歩いたり、ひとりで歩きながらブツブツつぶやいたり、数日間お風呂に入っていなさそうな臭いを撒き散らして人ごみを掻き分けていくようなことはしない。

ていうか何ですか。
最近、いい年した男が、女装して歩くのが流行ってるのか？

 

神田川を渡ると、街の雰囲気はガラッと180度変わる。
秋葉の目と鼻の先なのに、この変貌ぶり。東京のいいところ。
こちらのほうが落ち着く。裏道に入ると、祖父の家の前にロウ石で丸を描いてケンケンパをして遊んだ幼少の頃を思い出す。

昌平橋から望む神田川。神田川は相変わらずただのドブ川で、こんなところに落ちたらおかしくなってしまいそうだけど、臭いはそんなに酷くない。
手前に見えるテラスは、スペイン居酒屋らしい。JRのガード下のアーチ型のスペースをうまく活用している。このような活用は、東京のいたるところで見られる。

 

写真が多いため、ここで一旦分割。

昌平橋から振り返れば、秋葉原。
空の見上げると、ここは都心だということを思い出す。
この見事なまでのギャップがいい。

淡路町の裏道に入ると、秋葉原の喧騒はもちろん、車の音もほとんど聞こえない。
遠くにJRのガタゴトいう音がたまに響くだけ。

神田須田町へ。
古いお店がたくさん。
看板の電話番号はほとんど7桁。（いまは03-xxxx-xxxxと8桁）

「かんだやぶそば」が見えてまいりました。

この近辺には戦争で焼けなかった古い建物がたくさんあるので、そんな建物を見ながら歩くだけでも飽きない。

はい、やぶそば。
せっかく来たから食べていこう。

 

お店に入ると歌うように店員さんたちがいらっしゃいませとさえずってくれます。
この店の特徴。

せいろ。
ここのせいろは、世界一好き。
初めて食べたとき、こんなに美味しい蕎麦がある事実に感動し、自分がいままでに食べてきた「蕎麦」をもって「蕎麦の味」を決め付けていたことに絶望した。

かみさんは1枚、自分は2枚いただきました。
この店に問題があるとすれば、値段が高すぎるところだろう。
せいろが一番安くて、それでも1枚700円。2枚で1,400円だ。
量も少ないからね。

蕎麦そのものも絶品なんだけど、最高なのは蕎麦つゆ。
この蕎麦つゆは、蕎麦が好きなら死ぬ前に一度味わっておくべきだと思う。

この近所にもうひとつ有名な蕎麦屋がある。「まつや」というお店。
こちらはもっとリーズナブルで庶民的。
そっちもおいしいよ。

 

神田須田町でもうひとつ有名なお店、あんこう鍋の「いせ源」。
ここはまだ行ったことがありません。
やっぱりあんこうといえば冬。とくに11月のあんこうは最高らしい。
今年の冬には行ってみたいお店のひとつ。

いせ源の建物も相当古い。昭和5年に建ったもの。
お店の歴史はもっと古く、創業180年。創業当時はどじょう料理が専門だったとか。

 

「竹むら」は、いせ源の真正面にある甘味処。

神田で蕎麦を食べたあとにはこのお店で汁粉。
もしくは揚げまんじゅう。
あいにく今日はお休みでした。

移転してしまった交通博物館の跡。
物心ついた頃から、じいちゃんによく連れてきてもらった、思い出深い場所。
看板は取り外されていたけど、跡が残っていて読めた。

 

万世橋を渡ると、タイムトラベル。
まったく違う風景がお迎え。