iPhone 4は本当に買いか?

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iPhoneを一度でも使った人なら分かると思うけど、もう元の携帯には戻れない。あまりにも違いすぎる。
iPhone 3Gの頃はまだ処理の遅さという非常に厳しいボトルネックがあったけど、3GSを使い、慣れた頃にはもうiPhone以外の携帯は考えられない体になっていることだろう。

自他共に認めるAppleデバイスフリークの自分だけど、今回のiPadは見送り。
本命のiPhone 4は、まさに痒いところに手が届くグレードアップぶり。今まで3G/3GSを使っていた人も興味津々だろうし、いままでiPhoneの弱点に難癖をつけることで買わなかった人にとっては、買わない理由が減っている。
予約システムがパンクするほどの過熱ぶりも納得できる。

しかしまた、iPadのときと同様、冷静になって考えてしまった。
(一体どうしてしまったんだ自分は?)

ご存知のようにiPhoneは毎年新しいモデルが出てくる。しかし携帯の縛りは2年間だ。2年経たないうちに機種変更したら違約金が1万円弱かかる。

今まで散々キャリアを切り替え、auに落ち着き、au + iPhone 3Gになり、一時はau + iPhone 3G + iPhone 3GSにまでした。
その後3Gは解約して、今はau + 3GS。iPhone 4はどうするのか?とうとうau(というかFeliCa)をあきらめてMNPするのか、それとも違約金を払って3GSを4にするのか。
そんなこと考えてたら、ちょっとバカらしくなってしまった。見事にキャリアとメーカーの思う壺だよねこれって。

だいたい、新しいモデルを買って欲しいんだったら、そのへん「無駄にカネを使わせない」ための仕組みを用意しろよって思う。

さらにiPhone 4の新機能について考えてたんだけど、ガラパゴスと呼ばれるまでに独自進化を遂げた日本の携帯をかなり参考にしているようにも見受けられる。確かに新しいデザインもRetinaディスプレイも500万画素も動画編集もA4の高速処理や省電力化もジャイロも自分撮り用カメラもLEDフラッシュも、日本の最新携帯を潰しにかかっているかのような間違いの無いグレードアップなんだけど、じゃあ新機能をどれだけ使うのだろうか?

自分撮り用のカメラなんて、iPhone 5(勝手に仮称)が出るまでの間に、一体何回使う機会があるんだろう?
最新型のサイバーショットを買ってウハウハ喜んでるところなのに、iPhoneのカメラが500万画素になって嬉しいか?
処理速度アップっていうけど、3Gから3GSになって処理速度でイラついたことなんて一度もない。
バッテリーの持続時間が伸びるのは嬉しいけど、結局エネループのチャージャーを持ち歩くなら一緒。
つまりのところ、新しいモデルを持つという価値のために、6万円(うちの場合2人分で12万円)払う価値があるのか?

まだiPhoneを持っていない、というのなら何のためらいもなくオススメなんだけどな。
iPhoneの利便性は、生活を根本から変える。モバイル、コンピュータのライフスタイルがまるっきり変わる。(使いこなせていない人も含めて) iPhoneを知らない人は、致命的な損をしていると心から思う。MacでできることなんてどうにかWindowsでもできちゃったりするから、Appleのパソコンをオススメするのは趣味の域だけど、iPhoneの場合、まったく違う。iPhoneを使わないということは、あえて例えるならば、iPodやネットワークウォークマンを知らずにCDウォークマンを使い続けてるようなもんだ。

しかし3GSを既に持っている自分からしたら、どうなんだろうか。
3GSもiOS4が使えるから、マルチタスク等の新機能は使えるようになるし。

とかなんとかいって、まあデザインだけでグラっときてるので、買っちゃうのかなあ。買っちゃうのかもしれないなあ。

以前ならこんなことで悩まなかったはずなんだけど。

これはやっぱり、自分の中で価値観が変化してきているのだと思う。最近(病気をしたせいもあるけど)、かなりドラスティックに優先順位が変わってる。移ろいだり、戻ってきたり。落ち着いた状態になってないので、この記事も後で呼んだら「戯言」になっているかもしれない。

据え置き型ゲーム、PCゲームにはほとんどお金を使わなくなった。いま最大に投資してるのは、最近の記事を見れば分かる通り、運動関連だ。Garminも買っちゃったし、自転車や新しいシューズ、スポーツウェア、etc.
次に優先になっているのが、これは今までと変わらず、本だ。どんな本を買うかは、時代とともに変わってきてるけど。
それから次にくるのが、音楽関連。

デジタルデバイス……。自分の仕事の興味が完全なエンジニアリングから少し離れて、セールスやマーケティングにシフトしてきているせいもあるのかな。いままでとはちょっと見方が変わってきてる。
とくに、ネットシチズン(特にTwitter)で猫も杓子も褒めちぎっているようなモノには、なんというか反発したくなるという天邪鬼な性格もある。でも実際に本当に良いものだったら素直に受け入れられる柔軟性は失いたくない。

なんかうまくまとまってないけど、こんなまとまってないのが今の自分なのだった。

「自転車、やばいよ!どんどん色々ほしくなるよ!」
って、自転車やってる人は散々言ってたけど、実際その通りである。でも今のTrekでどこまで「自分」というエンジンを強化して速く走れるようになるかを楽しもうと思う。

で、iPhone 4を買うかどうかは、発売日のお楽しみに。  

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