Made it happen

1月中旬までちょっと元気をなくしていた。ほんと、情熱をそのままクリアに行動に移せる人ってこの国じゃ激レアなんだなって思う。

志をもった人間ひとりで何かするよりも複数人のほうが当然スピードアップする。けれどもビジョンだけで共有できる相手はほぼ皆無に近い。

ビジョンだけでなく可能性について考えるときも、結局は金儲けに則ったフローにしか落とし込めない会話になるところにストレスを覚える。

金が廻ることは、ビジネスとして当然じゃないか。どうやって金を回すかという話を先にすることの無意味さ。最初に来るべきは、何をしたいかだ。それをすることによって自分、仲間、世間、市場、社会、文化にどのようなインパクトを与えることが想定できて、それが自分自身の目指している夢にどのような効果をもたらすのか、そのすべてを調和させたモデルを考えるところが最も困難であり、チャレンジしがいのがるところなのですよ。

それが定まって次に考えるのが、どのように継続性を持たせるかという話です。そこで初めて、継続性を担保するための必須要素のひとつとして「お金」が現れるのだ。お金だけじゃないですよ。設備、インフラ、仕入れ、人間、ネットワーク、場所、市場の変化、将来性など、継続性を確保するために考慮すべき事項は、ペイバックや資本や利益以外にもたくさんあるわけです。

新規事業の話をする際に、まず金の話とかこれなら売れるとかそういう話からスタートする人とは、表面的な会話しかできない。儲かるかどうかとか売れるかどうかは、ビジネスプロセス作りとコンセプトの問題であり、まずは世の中のどのような課題にアプローチしたいのかという意欲の問題が最初に来る。

どんなに儲かることでも自分が興味のないことに人生の時間を割くつもりは毛頭ない。そういった意味では、先月末で某企業の契約が終了したことは、タイミング的に完璧だったと思う。この企業で僕は学ぶべきことを学んだ。情報技術面で学ぶことは皆無に等しかったが、日本の金融におけるFinTechの実情(結構ショボい)や日本の情報セキュリティ業界の内情について研究するいい機会だったし、伊東先生の仰っていた「篩をできるだけ小さくする」の意味も腑に落ちた。

つい先週くらいまで「別の会社に就職して、また以前と同じように自分の会社の経営と会社員としての仕事の二足の草鞋をやろうかな、どうしようかな」なんて迷いがあったけど、迷いはやっぱり断つべきなのです。ここにきて、自分の会社と多々あるpendingな個人的活動再開など、個人として再び自由に生きていく道を選ぶ覚悟ができました。

ここ数年の日本を拠点にしたチャレンジは相当にきつい。でもここで成功させることに意味があるから日本を選んでいるわけです。今年から海外とのシナジーも進めていく道筋が見えてきてるけれど、新型コロナウイルスの影響で、コロナ以前よりも自由に渡航できない。これは逆手にとってチャンスにできると思っている。

とにかくそういうわけで1月は家に引きこもって、考えに考えまくった。煮詰まったときには普段とらない行動をとった。それでも駄目ならあっちの世界に行く(瞑想するということ)。あるいは寝る。頭使いすぎて、ブドウ糖不足の毎日。甘いもので補給しまくった。運動といえば散歩くらいで、甘いものを摂取しまくったのにお腹は凹んでいくばかり。

そしてついに先週、ある結論に至った。それはいつものように「降りてきた」。

いますぐ始められる新規事業のひらめきだ。それから1週間、寝るのも惜しんで事業計画を立てた。すると不思議なことに、いままで断片的にチャレンジしてきたことや、頓挫していた事業計画がすべて繋がってくるのだ。「これだ!」という直観がある。

そしてすぐに必要なものを仕入れ、プロトタイプの制作に没頭した。プロトタイプは2日でほぼベースが完成した。同時に、パイロットユーザーの交渉も進んでいる。第1号ユーザーは来週水曜日からPoCを開始する。

4月には正式にサービスインしよう。

ふと思えば、つい2週間ほど前までにあった迷いは、消えていた。

組織に従属して得るべき経験はもう無い。覚悟の印として、また金髪にしよう。

ワクワクが、帰ってきた。