SES(System Engineering Service)の課題と解決策
課題:
・エンジニアの技術が向上しない(定型作業しか委託できない)
・エンジニアの知見が広がらない(定型作業しか経験できないため)
・エンジニアの発想力が育たない(定型作業で一杯一杯)
・エンジニアがチャレンジする機会がない(失敗が派遣元のreputationを下げる)
・派遣先企業の正社員に上流工程の負荷が集中(権限委譲が難しい)NDAや育成コストの兼ね合い
・エンジニアのキャリアパス設計能力を削ぐため、安易なエンジニア育成ビジネスが横行する
・派遣先企業が支払う対価に見合ったレベルのエンジニアを得られない
原因と対策:
・育成の責任の所在をうまく設計できていないため、金をもらって定型プログラム実施するだけの無責任プログラミング教室が横行→無責任ではないことを主張する「就職紹介成功実績xx%」をウリにする教室の増加→実際にはSESへの横流しをカウント。
→育成側が送り出すエンジニアの技術力によってreputationを向上させる→育成型派遣企業に陥るリスクを回避したい→むしろ組織に所属させない→ヘッドハンターと何が違う?→紹介料を取らない。派遣先を紹介しない→どうやって食べていくか?→キューブカフェを地域密着型のIT拠点として価値向上させ、ホラクラシーの実現。
仮説検証。
キューブカフェは
Web関連のビジネス(EC、サイト構築、マーケティングと称したもの)は、需要枯渇によりマッチポンプ化が著しく、報酬は安く、納期は厳しく、要求技術は低く、低レベルな技術でも参入しやすい代わりに地獄。
世の中にあまり認知されていないITの仕事はWebやゲームのような見えやすいところにある一部を除いて広い世界がある。こちらのエンジニアは常に不足しているが、技術レベルが満たされる人が少なすぎる。(日本のエンジニア市場のレベル低下)
これを満たすためにGIGAスクール構想もSSH(スーパーサイエンスハイスクール)も構想が大きすぎて実践レベルでまだまだ。PythonプログラミングやロボティクスやAIに偏った教育も効果を期待できない。
より本質的で基礎から地についたIT技術を身に付けさせる場が必要。→キューブカフェ
大きな仕事をイメージできる体験学習→キューブカフェによる社会科見学
日本の技術力がどうのこうのとか、国を分けて国力を競う分野ではないのですよ、ITの世界は。
政治や経済が国というグループ分けで物事を考える常識から脱せないでいる間に、技術の世界ではとっくに国境を越えた協力関係が当たり前になってる。多国籍企業然り、オープン文化然り。
世界に羽ばたき、国籍を超えた未来のエンジニアを育てるのは学校でもなければ教室でもない。
いったいどこの国に、学校に育てられたエンジニアが活躍している事例があるというのだ。
キューブカフェで育ったエンジニアには、就職は紹介しない。個人で立てる力を持てば、就職するもフリーランスをやるも会社を起こすのも本人の自由だ。力を合わせなければ達成できない課題があるときには、場を使ってプロジェクトチームを組めば良い。同じ会社に所属している必要はない。
社の知的財産などなくて良い。それはグループで共有していくべきで、さらに世界に共有していくべきだ。それがオープンソースの考え方だ。リーダーを目指すものにとって、今は知的財産や特許で金を得る時代ではない。それは、新しい価値を生み出し続けられない者たちに引き継いでいくべきものだ。リーダーは常に最前線に立ち、課題に立ち向かうことで価値を示していけば良い。
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