ライフスタイルの再設計

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自分という存在と50年以上付き合ってみても、まだまだ知らないことが多い。

自己の内面的特徴の理解度は、外界の理解度とセットだ。素粒子のようなミクロの世界を理解すれば、宇宙のようなマクロの世界を理解する。逆もまた然り。これと同じである。

長年自分と付き合ってきて知った事実のひとつは、僕は冬に弱いということ。克服可能と信じてきたけれども毎年冬が来るたびにその信念は打ち砕かれる。それを繰り返して行き着いた疑問は、「これは克服可能なのか?」から始まり「そもそも克服する必要があるのか?」に続き、さらに「なんのために克服するのか?」となり、さらに「克服とは何か?」と掘り下げてきた。

冬に弱いというのは、

  • 日照時間が短く
  • 平均気温が低く
  • 大気が乾燥している

という条件が続いたときに、次の傾向が顕著になる。

  • 活動意欲が大幅に落ちる
  • 睡眠時間が大幅に増える
  • 人に会うのが億劫になる
  • 過去を振り返る

これを「冬季うつ」と呼ぶのは簡単なことだが、冬季と夏季で僕の性格はまるで違う。

それで思いついたのが、いっそのこと12月と1月は、長期休暇にしてしまおうってことだ。

  • 海外では毎年2ヶ月程度のバケーションを取るのは珍しいことじゃない
  • どう足掻いても、この2ヶ月間の自分はビジネスとして使い物にならない
  • 冬季の内面的な性格は克服すべきものではなく、体力的・精神的・心理的さまざまな角度から自分にとって必要なもの
  • クマやカエルのように、冬眠する動物もたくさんいるから、生物学的根拠もいずれ発見されるかもしれない
  • いまはどこかの組織に従属する立場ではないから、「克服」する必要がない
  • 独立企業した大きな理由のひとつが、この冬季不活性や夏季活性をもつ自分に合わせたライフスタイルを実現しながら社会適合すること

そう、克服できないなら、克服しなくてもいい環境を獲得するしかない。

だいたい僕が日本の「社会人の常識」に合わせた生活ができないことは何度も証明されてきた。僕を長年近くで見てきた上司や同僚たちも口を揃えてそう言ってくれてきた。ところがそうしたアドバイスに対して真っ向から立ち向かっていたのが誰でもない自分自身だった。その内なる思いは「他人にもできるんだから自分だけできないなんて言い訳は立たない」だった。

しかし今はそう思わなくなってきた。「人それぞれ特性がある」が僕の答えである。会社員時代にはその答えを受け入れたところで、「じゃあどうしろっていうんだよ?」という疑問に繋がってしまうから、受け入れられなかっただけだ。

しかし結果だけ見れば、独立の試みは30歳の頃から何度もやってきた。独立しようとした理由はこれだけではないが、実際心のどこかで「この特殊な性質は変えられない」ということを受け入れざるを得なかったのだと思う。

実際に冬季に2ヶ月間のバケーションを実現するためには、はい休みますと宣言してすぐに休めるものではない。幸い今はもうすぐ2月というちょうどよい時期だ。今年の「冬季」はもうすぐ明ける。いまこのタイミングでこのバケーションの決意を表明できたのだから、2024年12月が来るまで残り10ヶ月間で、次の冬までにはそのバケーションを実現するよう仕事やプライベートの課題をクリアしていけばよい。

できれば冬季は、暖かい土地に移動していたい。国内でも国外でもよい。

国内なら沖縄。東京と比較。

東京の気温・降水量・日照時間などの月別平年値(1991年~2020年の30年平均値) - 気象庁より引用

東京ではだいたい12月から最低気温が5℃を割り、5℃を超えてくるのは3月以降。

那覇の気温・降水量・日照時間などの月別平年値(1991年~2020年の30年平均値) - 気象庁より引用

那覇では年間を通して最低気温が5℃を下回ることはない。

国外なら南半球あるいは赤道付近。

オーストラリア(シドニー・ケアンズ)
オーストラリア主要都市

ボリビア(サンタ・クルス)とマレーシア(クアラルンプール)
ボリビア主要都市

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