家から大井川上流に向かって20分ほど車を走らせると接岨峡温泉に辿り着く。
そこに展示されていた3枚の御城印のなかに『高天神城』の名前を見つける。
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我が家の過去帳によれば、高天神城は我が祖先のルーツ。掛川城からほど遠くない場所にある山城で、先祖の命により二度訪れた。いまは城郭はなく、高天神社となっている。
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「髙天神城跡及山内家ノ歴史ヲ探ネテ御先祖前ノ系統等ヲ知ルハ林家ニ光彩ヲ加フルト共ニ必要ナル事ナレバ余ハ他日ヲ期シ之ガ實地調査ヲ念願スル所ナルモ我等ガ一族モ亦凡ユル機會ヲ捕ヘ其片鱗ニテモ獲ル事ヲ心掛クベキナリ」
我が家のルーツについては謎が多く、二年前に他界した祖母から見せていただいた資料や伝え聞いた話をもとに、点と点を繋ぐように歴史を紐解くのが個人的な趣味のひとつだ。
「蓋シ當時ノ環境ヲ想像スルニ御先祖ノ創設御事業ノ困難ト苦闘ハ洵ニ容易ナラザリシ事明カニシテ我等子孫ハ常住座臥ノ間ト虽之リ忘ルコトナク家名ノ昂揚ニ努メサルベカラズ」
ふと思い立って訪れた場所でヒントを見つけることが少なからずある。
先祖に導かれているのだろうか。
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