通勤電車での光景。
超混雑した朝のラッシュ時間。
3人がけの優先席に座っているのは、40~50代のサラリーマン、学生っぽい男の子、そして20代くらいのOL風の女性。3人とも下を向いて寝ている感じ。
そこに入ってきたのが、化粧の匂いプンプンさせたおばちゃん。初老って感じ。(60前後だと思われる)
その女性、大混雑している車内をぐいぐい押しながら奥まで入ってきた。
そして優先席の前で、座っている人を鬼のような形相で睨み付けてた。
でも座ってる人はみんな下を向いてるから気づかない。
そこでおばちゃんがとった行動。
いちばんドア側に座ってたOL風の女性の肩をバンバンたたきながら「ねえ、ちょっと!ちょっと!」と。
女性、顔をあげる。青白い顔だ。ちょっと苦痛に顔を歪めている。
「あんた、若いんだから席譲りなさいよね!?寝たふりしてほんといやな感じ!」
周囲、呆然とする。
すると座ってた女性が、
「・・・すみません・・・。体調が優れないものですから・・・。このまま座らせていただけませんか・・・」
するとおばさん、
「あんたこんな満員電車に乗って、体調悪いとか嘘いってんじゃないわよ!はやく譲りなさいよ!」
隣に座っていた会社員風の男と学生風の男、目を覚ましたが、まだ寝たふり。
座っていた若い女性、涙目。
「そんな、ひどい・・・」
おばちゃん、女性が泣いたのでちょっとうろたえる。
「泣けばいいってもんじゃないのよ!もう、いいから、はやく、席あけて」
下を向いたまま泣いている女性。
無視する隣の学生風。(おまえが譲ってやれよ・・・)
その隣の会社員風が、おもむろに立ち上がった。
「こちらどうぞ」
おばちゃん、待ってましたとばかりに座る。
しかし口は止まらない。
「あんたが譲らないから、他にも迷惑かけちゃったじゃない!」
ところで世の中モンスターペアレントなんて言葉が造られてしまうほど多くの自己中でどうしようもないクレーマーな親世代が増えているらしいが、モンペアより先に対処すべきはモンスターペイシェントだろう。
モンスターペアレントは人の命に直接関わらないがモンスターペイシェント(Monster Patient、モンスター患者)は場合によっては命に関わる重要な問題だ。
すくなくとも救急車は有償にすべきだろう。昔夜中に高熱を出して夜間病院に行ったことがあるが、とても混雑していて驚いた。そこに救急車が裏口からやってきて、収容されたオヤジがひとり。ピンピンしてんだよ。パジャマ着たまま、自分で歩いて救急車を降りてきて。で、診察室の前にある長椅子に座ってんだけど、病院の中で鼻歌を歌ってんだよそいつ。しかもそいつは、その椅子で2~3分待たされて「おいおい、救急車でわざわざ来たのにどうして俺が待たされなきゃいけないんだよ」と抜かしやがった。こっちは頭は痛いし熱は下がらないし関節ギシギシだし体は重いし、ヒィヒィいいながら順番待ってるのに。そのオヤジたのむから死んでくれと思った。
その日にムカついたのはそれだけじゃなかった。
その病院は待合室のところに問診表や体温計が置いてある看護師さん用のデスクみたいなのがあるんだけど、そこで問診表を書きながら息子の熱を測ってる母親がいた。その母親に看護師が、「息子さんの具合が悪くなったのはいつからですか」と聞いていたんだけど、「昨日の夕方くらいからです」と答えていた。そこで看護師が、「どうして今日の昼間、朝とかに来なかったんですか!」ってちょっときつめに注意したら、その母親、「しょうがないでしょう!昼間は私働いてるんですから!それに夜のほうがすいてるじゃない!夜も営業してるんだから、客がいつ来たって文句いわないでよ!」とキレた。
こういう人と同じ国で暮らして、同じ空気吸ってると思うと死にたくなる。絶望する。ほんとにやめてくれ。
ただひとつ、絶望的に足りないこと。この国で、恐ろしいほど急速に失われてしまったもの。
「人の気持ちになって考えること」
それだけだ。
想像力の問題だ。
そんなのやってるわよ!!とか言われちゃいそうだな。
でも考えてたらそういう態度にならないよね?
コメント
60前後のジジババってどうしてむかつくヤツが多いんだろうか。
アンタ化粧臭いしムカツクからイヤだよーんって言えばよかったのに。w
よも>
ほんとにね。戦争で苦労した親に甘やかされて育った世代だからかなぁ。
ちゃぼさん>
たぶんそんなこと言える余裕のない状態だったね。
そう言えたらどういう顔したか見てみたいなw