銀座「ニューキャッスル」の辛来飯(カレーライス)

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グルメネタが続いてしまうけれど、都内で働いていると色々なB級グルメ店の情報が入り、自分の「脳内グルメウィッシュリスト」には常にたくさんの店名が並んでいる。

銀座の一等地にぽつりとあるこのお店、名前は「ニューキャッスル」。
カレーライスならぬ、辛来飯(カライライス)のお店である。
老舗中の老舗。
周囲の雰囲気からそこだけぽっかりと、時代から取り残された風情があり、妖しさすら醸し出している。

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このお店は以前立ち読みしたグルメガイドで存在だけは知っていて、いつか行ってみたいと思っていたお店。今日、会社のMさんと「ど・みそ」のラーメン(またかw というツッコミはナシで)を食べに行こうかと歩いていてたまたまこのお店の前を通り、予定変更してここでカレーを食べることに。

入り口にある風情のある看板には、こう書いてある。

「君 大森に オレ 蒲田
 まろやか辛さグーな味」

誰がうまいこと言えと(ry

そして、店の前にはなぜか猫がいる。お店で飼っているらしい。
銀座に猫。なかなか珍しい光景だ。

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ちなみに「大森」とか「蒲田」が何なのかはメニューを見ればわかる。
コレがメニューである。

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ご覧のように、メニューの名前が京浜東北線の駅名になっている。
品川から始まり、横浜方面に大井(大井町)、大森、蒲田とある。東京から離れて行くほど量が増える。大森から先は、上に卵がのっかってくる。ここまでは、グルメガイドの情報で知ってた。実際に拝むことができて嬉しかったけど、なにしろ客が僕らしかいないものだから、お店の雰囲気はしっとりと静かであり、あまりはしゃぐことができなかった(笑)。

お店の方にメニューについて尋ねてみたら、男の人なら蒲田くらい余裕で食べられる量だとのこと。ちなみに蒲田よりも先(川崎、鶴見、…)も注文することができるらしい。
ふたりでそれぞれ蒲田と、連れのMさんは、ワイン(370円!)を注文。
とにかく、銀座の一等地でこの値段は安すぎる。大丈夫なんだろうか?と心配してしまうくらいに。

店内の雰囲気はレトロそのもの。すべてのモノから時代を感じる。

なにも期待しないで注文したワイン。なかなか変わったデキャンタ。

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僕は飲んでないんだけど、Mさんが一口すすった瞬間「うまいなこれ!」と。
壁に来店した芸能人の写真がたくさん飾られていたんだけど、その中にあの田崎真也さんが写ってる写真があったんだよな。 もしかしたら、その関係で仕入れているワインなのだとしたら、安くておいしいのも頷ける。

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肝心のカレーはこんな感じ。蒲田でも余裕で食べきれるというのは本当だった。これならおかわりできそう。
味は、昭和の味。なんというか、老舗洋食屋のカレーに、ひとひねり加えたスパイスがあまり主張せずに入っている感じ。日本人でカレー嫌いでない限り問題なく食することができるカレーだ。
つまりなんというか、これが時代なんですな。

内幸町のスマトラ、銀座ブラン亭と、いくつか「日本人が何十年も経営しているカレー屋」に挑戦してきたが、決して現代における究極のグルメではない。これは昭和を懐かしんで食べる味である。
「銀座でおいしいものが食べたい!」と言われて連れていけるお店ではないんだけど、なんとなくあの味が懐かしくなって、また来てしまいそうな、そんなお店。

コメント

  1. クリス より:

    品川の量はかなり少なそうですね~。
    ん!?カレーに目玉焼き!???
    生卵じゃなくて目玉焼き!?

    • うずら より:

      > クリスさん
      そういえばカレーに生卵って、関西の方がメジャーらしいね。
      牛丼の松屋にいけばカレーに生卵つけられるから、不思議じゃなかったけど。
      そういえば目玉焼きはちょっと変わってる。黄身のところはトロトロだったので、混ぜて食べました。

  2. JIH より:

    こういうカレーが食べたかったのデス。
    今度、いきたい。