富について

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貧富とはいったい何か?
超資本主義経済の真っただ中にある我が日本において、富は、安定の予約である。
未来に起こる不慮の事態になんでも対処できるのがお金だと信じ込んでいるのだ。

「お金さえあれば、なんとかなる」

ホントかな?

お金がいくらあっても、幸せを確定することはできないよ。
世界を平和にすることもできない。
お金があれば、自由になる?
そんなこともない。

では、裕福になることは無駄なのか?

そうではない。

お金を持つと確かにやれることは増える。選択肢は増える。
大切なのは、お金を持つことではなく、お金をどう使うかだ。

お金の使い方がわからない人がお金を持つと、エゴを満たそうとする。それは自分を見失うためにお金を使うのと同じことだ。

心から体験してみたい新しいこと。
それは、新しいことから何かを学びたいという気持ちだ。
簡単に言うと、愛の実践だ。

他者に対するコンプレックスを補うためとか、他者を見下すためにお金を使うとか、そんなの悲しすぎる。
見下してる自分の心の狭さを実感したくてやるならやってみてもいいとは思うけど、そんなに辛いこと、やらなくたっていいんだよ。
自分の心の狭さを認められなかったりしたら大変だよ。代償を他に求めることになるから。

社会を裕福にすることはとても素晴らしいことだと思う。
ところで、わたしもあなたも、社会の一員であるということを忘れてはいないかな。
僕もあなたも裕福にならなきゃ、社会を裕福になんてできないよ。

自分という存在は、数多くの人間たちの中の1つの姿だ。
自分のことを愛することができない人は、他人を愛することもできないさ。

他人を蔑むということは、自分を蔑むのと同じことなんだ。

他人の欠点に執着する人は、自分の欠点にも執着する人だ。

そもそも、欠点という言葉が、自分の勝手な視点だということに気がつくかな?
それは、エゴなんだよ。
たとえば、「私はブスだから」という決めつけは、あなたと同じような容姿の人はブスだと決めつける行為だろう?
そもそもブスって言葉自体が、定義のない曖昧なものだ。
ブスが醜く見える理由は、顔の作りのせいではないよ。
自分が醜いという思いから生まれる卑屈な考え方が表情に現れるだけ。

心の富は、金銭的な富を生む。
お金を稼ぐのは、簡単なことじゃないなんて誰が言った?
世の中には、お金を稼ぐのはこんなに大変だ!というあなたの思い込みを裏付けるための情報がたくさんあるね。
でも、どこにも「稼ぐのは大変です」なんてことが真実として書かれてるなんてことはないんだよ。
アルバイトのチラシの「時給730円」という内容を見て、あなたが勝手に「稼ぐのは大変だ」という思い込みを裏付けてるだけなんだ。
同じチラシを見ても、違う感想を持つ人もいるだろうけど、あなたは思い込みの鎖に縛られて、パラダイムシフトできないでいる。それだけのことなんだ。
だって、あなたは幸せに生きていく上で具体的に「いくら必要か」計算してないだろう?
もしかしたら、時給550円で足りるかもしれないし、年収1兆円でも足りないかもしれない。
それは、あなたがこの世界で何を実現したいかによるんだ。
そして未来のことがまだ見えていないのなら、どうして時給730円が、稼ぐのが大変だというあなたの思い込みを強化してしまうのだろう?

きっとあなたの周りには、時給1000円以下の人がいないと感じてるんだろうね?
さらに、時給2000円を稼ぐために、たくさん資格の勉強をしたり、やりたくないことを我慢して愚痴ばかり言ってる知り合いがいたりするんだろうね。
お金が足りない足りないっていつも言ってる友人や家族がいるのかもしれないね。

それであなたは、稼ぐのは大変だと思い込んでしまったのかも。

ひとつひとつ、紐解いていくといいよ。
なぜ、お金に困ってる人は、お金に困ってるのか。
将来への不安から、必要以上にお金を欲しがる人は、目標金額も決めずにただ不安から「お金がない」って言ってるのかも。そんな考え方だと、いくら稼いでも安心できないよね。でもよく見てみて。その人は美味しいものを毎日食べてる?いい車に乗ってる?大きな家に住んでる?子供の学費をたくさんかけてる?
裕福であることに気がついてる?

医者になるために、弁護士になるために「やりたくない勉強」をたくさんして、恐ろしく辛い想いの末に免許を手にした人たちは、幸せに仕事できてるかな?
たくさん稼げるようになって、「当然だ、嫌なこと我慢して頑張ったんだから」って思ってないかな。

お金しか見えてないと、お金のために嫌なことをする。お金のために医師になった人は、本当の医師と言えるかな。
だって、お金が稼げなかったら辞めちゃうんでしょう?
ブラックジャックが見たら、どう思うかな。

お金は決して、嫌なことを我慢した代償にはならないよ。
それは勝手な思い込みだよ。

仕事はなんのためにするのか、よく考えてみる必要がありそうだね。

仕事は生活費を稼ぐためだとか、金銭的に豊かな生活を支えるためだって考えているとしたら、そのまま進むのは危険だよ。

自立するためというのも、少し違う。自立のためにお金が必要だと考えてるのなら、やはりお金のためだということだからね。

いくらお金を積まれても、やりたくないこともある。
逆に、お金なんて関係なく、やりたいこともあるんだ。

お金がないことにとらわれてる人は、たとえお金持ちになってもお金にとらわれ続ける。
お金の本当の価値を分かってないからだ。

ビルゲイツみたいな億万長者が多額のお金を寄付したりすると「偽善だ」とか「税金対策だ」とか決めつけてる人がいるね。
でもちょっと考えればわかるけど、寄付を偽善だと決めつける人は、自分はお金を善意で寄付したりしないと宣言してるようなものだね。善意を信じられないから、そんな意見になるんだもんね。
ビルゲイツを「善意のない傲慢な金持ち」と決めつける意見を発することによって、自分の価値を下げてしまってる。
「自分は善意のために金を稼ぐなんて想像できない。自分の快楽のためにしか稼がない」って自己紹介しちゃってるようなものだね。

もっと掘り下げると、ビルゲイツと自分は違う生き物だと思ってるのかな。
同じ人間なのに、ビルゲイツは冷徹なビジネスマン、お金稼ぎのために生きてるロボットだと決めつけてるのかも。

ビルゲイツだってスティーブジョブズだって、同じ人間だよ。

マザーテレサもアインシュタインも。

自分の価値に目覚めよう。

水が無限に出てくる水道。
あなたの家にある水道、水が止まるときのことを恐れながら使ってたら、どういう行動するかな?

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