友人から招待券を2枚いただいたので、別の友人とビッグサイトまでモーターショーを見に行ってきました。
ALPINE の歴史的モデルA110の現代復刻版に、新しくSがつくモデルが追加された。
ルーフのカーボン化。エンジン出力40PSアップして292PS。その他シャーシや足回りなどを改良している。
この車のパッケージングは好みドンピシャなんだけど、2ペダルのDCTしか選択肢がないのがとても残念。僕はマニュアルトランスミッションが大好きなのだ。
僕が生きてきた中で震えるような感動をもらった機会のひとつは、マクラーレン・ホンダとアイルトン・セナによってもたらされた。セナは日本で人気だったし当時は地上波でF1をやってたから、僕と同じように感動を分けてもらった人も少なくないだろう。
原動機付自転車から始まった本田宗一郎氏の夢は、いつか飛行機を作ること。その夢はいま、ホンダジェットとして叶った。このエンジンはHF-118の後継機で、超低エミッションで、超小型、静粛性も高く、オーバーホール間隔は5,000時間。同クラスの他と比べ4割以上長い。推力2,050 lbs (9,100 N)2軸式ターボファンで、高圧、低圧の両ローターが互いに反対方向に回転するユニークな構造。
総括
東京モーターショーのワクワク感が年々なくなってゆく。今回はなんと海外メーカーの参入がメルセデスとALPINEしかなかった。ALPINEはA110Dの1台のみ展示。ALPINA【BMWのほう】も展示があったが、ブースのオーナーは日本の代理店である。ポルシェもアウディもフェラーリもBMWもない。ボルボもない。ましてやロータスなんてくるはずがない。
アジア市場の中心は間違いなく中国とシンガポールに流れてしまっている。現在進行形ではなく過去形だ。
既得権益を捨てる覚悟を持って意地を見せるか、それともこのまま滅びるのか? 普段からそんなことを考えているが、今日はそれをまざまざと見せつけられた。
日本の二輪メーカーも、東南アジアの需要がなければ生き残れない現状なのだ。
日本の高度経済成長期には夢のある安価なモデルがたくさん世に出た。それは国産であり、創業に志あり、「三方よし」のビジネスが当たり前の経営者が筋を通してきたからだ。
今やコストの上がった日本から物価の低いアジア各国に、夢の詰まったマシンは提供できていない。
かといって現地に骨を埋めるつもりの起業家もいないのだ。
いないということは、チャンスなのである。
そう改めて思った。
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