ロビン・ウィリアムズ主演の映画「いまを生きる」(原題:Dead Poets Society)[1989] を久しぶりに観た。30年前のアメリカ社会に問題提議した脚本でアカデミー賞を受賞したこの作品は、当時観たときに感じたものそのままに、日本のルール迎合社会が当時からほとんど進歩していないという現実を突きつけてくる。
2013年のインド映画「きっと、うまくいく」(3 idiots)も同じ類のテーマで、インド映画らしく3時間の長編だが素晴らしい作品だ。
この映画を観ると、インドの教育や文化も他の先進国が通った道をここまで追いかけてきたんだなと思う。インドは既に日本を超えたという見方もできる。
日本に暮らしていて、日本の現実と毎日向き合いながら自分なりにチャレンジして生きている自分にとっては、歯がゆいような現実である。
ニコラス・ケイジ主演の「天使のくれた時間」(The Family Man)[2001]も同時に勧めておこう。
これらの作品すべてに共通することは、映画レビューにおいて「まったく理解できなかった」「共感できない」という意見が少なからずあることだ。
合理的に自分の人生を設計してそれを実践しているのに茶々を入れるのはどうなのかとか、価値観は人それぞれで家族よりもキャリアが大事な人がいるのにどうして一所懸命努力している人にこういうことを伝えようとする【くだらない】作品が多いのか、とか。
日本がカネを大前提とした基準で物事を合理化してきてしまった結果だなと思う。カネが王様であり続ける限り、日本が先進国であると自信をもって言える日はやってこない。
私たちが詩を読み書くのはカッコいいからではない。私たちが詩を読み書くのは人類の一員だからだ。人類は情熱で満ちている。医学・法律・ビジネス・エンジニアリングは私たちの生活に必要なものだ。しかし、詩・美しさ・ロマンス・愛情こそが私たちが生きていく目的そのものだ…
映画「いまを生きる」より引用
「バラのつぼみはすぐに摘め。」ラテン語で言うなら "Carpe diem" だ。意味が分かる者は?
映画「いまを生きる」より引用
「いまを生きろ」です。
ロバート・フロストは言った。
映画「いまを生きる」より引用
「森に2つの分かれ道があった。人の通らぬ道を行こう。全てが変わる」
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