2021/03/12

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朝起きると心臓が泣いている。

心臓に優しく生きようとすると今度は他の部位が泣く。

心臓が泣く原因は生活面の問題ではなく明らかプレッシャーだ。

笑いながら人生のプレッシャーを超えていける強い精神力が欲しい。

僕は痩せ我慢してるだけ。

でも、そのプレッシャーのない別の道を選んだら、今度はストレスで心臓がガタガタ言いだす。

ましてや何もしない道や、変化のない道を選んだら、僕の頭が吹き飛ぶ。

どちらに進んでも苦しいのならば、比較的楽な方に行く以外に道がない。

僕の心臓が勝つか、それとも負けるか。

胸の不調を感じながら、毎朝そんなことを思う。

言いたくない言葉だけど、僕はもうすぐ死ぬかもしれない。

死ななかったらラッキー。

そのラッキーから目を逸らせない。

それ以外に生きる方法は無いからだ。

安静時の心拍数は、昔は70台。今はどんなに下げても90台で、少し体を動かすだけで120台になる。

昨年から続く、右半身だけ痛む謎の症状は、プレッシャーやストレスで増してくる。右膝、右足首、右足指、右肩、右肘。右側の様々な関節が冷えて差し込むような痛み。慢性化しつつある。右のふくらはぎ、太腿、背中、肩の筋肉がカチカチに凝る。

温めたりマッサージしたりしながら、何とかする。

僕がこの世でやれること。

経験すること。感じ取ること。新たな考えが浮かぶこと。好奇心の対象を見つけること。好きなことをやること。目の前にあることを愛すること。今生きていることを喜ぶこと。

心臓をやってしまってから、もうすぐ丸2年になる。

まだ生きてる。僕は、あれから700日もの時間をもらった。

振り返れば、1日たりとも無駄はなかった。

むしろ、やりたいことがたくさんありすぎてね、まだまだできてないことの方が多い。

多分やりたいことを全部、生きてるうちに終わらすのは無理。たとえ100歳までピンピンとしていたって間に合いそうもない。それに思い至ったのは、心臓を患うよりも遥か昔だ。

だからこそ、世代交代について考える。

すると、この世界から何を得るかよりも、この世界に何を残すか、の方が重要になる。

自分がやり遂げることよりも、やり遂げられる強い人間を育成することに興味がシフトする。

いま、僕の周りにいる連中はまだそこまで達してない。

年老いて死の淵に立つ前に、分かってくれたらいいなと思う。本人自身のためにね。終末医療に携わる看護師が、死にゆく患者から耳にする後悔のうち、一番多いのは「もっと好きなことをして生きればよかった」です。これは、世界中の医療現場から聞く声。

人を育てるということは、常に命懸けです。命を懸けなければわかりあえない。人生のことだから。

いまチャレンジしている事業だって商業的な成功や、社会的な成功ができたらそれに越したことはない。けどね、成功するかどうかわからないからチャレンジしないとか、意味わからん。チャレンジするから成功がある。もちろん、失敗も。

僕は道半ばで死んでも後悔しない。僕は世の中の『自分を見失ってる人たち』に伝えたい。大切なのは、成功することじゃない。自分のやりたいように、楽しく生きられたかどうかだ。

今やってることを楽しいことだと思い込ませることではない。それは自己洗脳。

明日死なない保証はない。明日突然ぶっ倒れて入院して、もう2度と退院できなくなるかもしれない。その時になって、後悔しない生き方ができてるかどうか。

僕はただ長生きするためだけにやりたいことを我慢したくない。

無為な時間を長く得るよりも、充実しまくった一瞬一瞬を積み重ねた人生がいい。たとえそれが短かったとしても。

自分が得ることよりも、他者に与えることの楽しさ。

これ書くと、自分を満足させる方法すら知らないうちに、他者のために生きてしまったりする人が現れる。それは違うよ。それこそが、他人のために自分の人生を使ってることだよ。

どうしてもやりたいことに、成果なんて求めるのが無意味だって言いたいんだ。

その成果が何なのかは人それぞれだろうけど。金?名誉?安定?安心?尊敬?

くだらないよマジで。

僕もあなたも、そんなに限定的な価値しかないと思ってるのならば、もったいない。

行動には過去も未来もない。今この瞬間にしか行動は影響しない。現在のこの瞬間にフォーカスを合わせておくこと。

思考は時を超えて縦横無尽に自由に飛び回れる。現在にとらわれないこと。

死んでしまう前に、書いておきたい事は書いておく。

僕は僕の考えていることや感じている世界の、ごくごく一部しか人と共有できてない。この世で一番僕のことを理解してる人でも、99.9%、理解できてない。

だから少しでも書いておく。

そして僕は、そんなに長生きできない。すくなくとも、今の僕の身体は、僕にそう訴えかけてきてる。


パティシエの友人、Aちゃんが、新作の写真を送ってきてくれました。

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