名称未設定 2

この記事は約1分で読めます。

涙を流しながら目を覚ました。いつの間にか陽は高く昇り、人々は朝早起きしてピカピカに磨いた自分自身というギアを会社という枠組みに嵌め込み、予定通りの回転数でぐるぐる回っていたが、僕は錆びついており歯がかけており他にもいろんな問題を抱えており残念ながら回っていない。

眠りと死の違いについて考えよう。眠りは回復、死は腐敗。
眠りは光、死は闇。

光とは生命の存続を象徴し、ときに維持できない生命は子孫を残すことで次世代に未来を託す。闇は光という不自然な存在を自然な状態に中和すべく生命活動を蝕む。

この世界を事物存在的対象の集合としか見られないような形而上学をあれこれ打ちたてようとするのは本質的な誤りである。

実在とはすなわち人間の実存に依っているが、外界の実在が現存性によるものであるということではない。なぜならば、実在というものは人間存在の一様態であるから明らかに人間なしでは存在し得ないからである。

コメント