なんのためか

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せっかく大切な人生の時間をかけて何かを学び取っても、それを活かせなければただの自己満足である。

役立つとは何か?

表面的な(意識にある)人の幸せの価値観はそれぞれある。お金が大切な人もいれば家族が大切な人もいる。幸せを感じる基準はひとつではないし、直接的な幸福感を得るためには様々な要素が複雑に絡み合っているように見える。

自分の価値観で何かを他人に与えても、必ずしもそれが当人にとっての幸せにつながるとは限らないため、思い込み即ち自己の価値観への依存で他者へ影響する行動をとるとそれは自己満足となる。

幸せを与えたい相手にとって何が幸せなのかを常に考え、相手を理解しようとする心につながる。理解したと決めつけた時点で理解は止まってしまう。人は自分自身のことすら理解しきれない。ましてや他人様を完全に理解するなど一生をかけても不可能なのだ。

「あの人はこういう人だから」

これは人と人の見えない糸をたぐる時にも気をつけたいことだ。例えば会社組織で何かを成し遂げようとする時、会社は経済の理論で様々な不都合を盲目化させて方針や策を正当化することに長けている。ただ自分たちだけ得をすれば良いと考えることに何の疑問も挟まない決断が後を絶たないが、それは後々になって自社にとっても顧客にとっても、さらには従業員やその家族にとっても不幸な決断につながるということをよく見ていないケースが多い。

個人が組織で働く理由は、あなたや私にもそれがあるように、様々なのだ。それらを全て調和した決断が導き出せないのは経験不足やチャレンジ不足の結果でしかないということを、あなたやわたしはすぐに忘れる。

「めんどくさくてもやる」

その言葉も捉え方によっては毒となる。めんどくさくても、きちんと議論し尽くすこと、考え抜くこと、あきらめずに前に進むこと。考えるのがめんどくさいからと、誤っているかもしれないめんどくさい現状を維持することは大罪だと思う。組織の思考停止、組織の不安、組織のエゴだ。

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