時間の外部的ポインタ

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「時間の外部的ポインタ」について考える。

一般相対性理論から始めよう。

地球表面と、GPS 衛星上での重力ポテンシャルの差により、GPS衛星上での時間は地表より早く進む。その大きさは、∆ U/c^2=5.27*10^-10 である。

特殊相対論による補正(2次ドップラー効果)。GPS 衛星の速度(3.874 km/sec)により、GPS 衛星上での時間は地表より遅くなる。その大きさは、−(v/c)^2/2 = −8.4 × 10^−11 である。

このようにして、地球の地表に設置されている原子時計という外部的ポインタに照らし合わせると、人工衛星の時間の進み方は地球の地表と異なる。

……とされているが、これは観察者が地表にいるからそう『感じる』。

量子力学における関連する問題として、系には測定に先駆けて存在する属性があり、それらは系を後に測定することと対応している。

このような仮定を「実在論」(realism)と呼ぶが、この実在論という用語は哲学的実在論や科学的実在論よりも限定的な意味とされている。

ほんと?

量子力学における最近の実験で、実在論にサヨナラを言わなければならない結果が得られたと言われているが、その論文の筆者は単に「我々は…実在論のある直観的属性を放棄する必要がある」とだけ書いている。

これらの実験は、測定行為と測定対象の系との関係を示したが、意識のある観察者が必要かどうかは未だ不明確である。

つまり時間というものは錯覚。

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