ゼロスタート

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僕は実業の世界で生きてきたので、ボランティアとかNPOについて正直なところ、頭でしか理解していなかった。

しかし経験が無かったわけではない。

小学校2年生から高校生まで続けたボーイスカウトの活動。ケンタッキーでの慈善活動。30代は水谷先生(夜回り先生)を通じて日本中の悩める若者たちをサポートする活動から多くを学んだ。これらが現場であり、実際であり、本質であるということに思い至った。

NPO(非営利組織)と一般企業(営利組織)の違いについて。

 株式会社の場合、売上高から経費を差し引き、利益がでたならば、その利益を株主に分配することが可能となります(ひとことで表せば「株の配当」ということです)。法律上はこの配当を行うことを「営利」といいます。よって、株式会社は営利的な法人ということで「営利法人」という区分に属します。
株式会社だけでなく、有限会社や合同会社、合資会社も出資者に対して利益を分配することができますので、会社は全て「営利法人」に区分されることになります。

 逆にNPO法人は、たとえ、売上高から経費を差し引き、利益がでたとしても、その利益を会費を支払った方(会員)や寄付をされた方に分配することはできません。このような配当金を法律上出すことができない法人を「非営利法人」と呼びます。NPO法人は特定非営利活動促進法という法律にて利益の分配を行うことが禁じられていますので、「非営利法人」に属することになります。

 なお、ここで説明している「利益の分配」とは、『配当』のことであり、働いた対価として支払われる「人件費」のことではありません。何らかの仕事・業務・ボランティアを行った方に対して、それに見合う金銭を支払うことは「配当」にはあたりませんので、NPO法人が人件費を支払うことは当然認められます。

NPO法人と会社の違いより引用

繰り返すが、わたしは実業家なので、ゼロベースで物事を組み立てる。ある事業を成立させようとするとき、現在わたしが持っている武器は何か、ここからスタートする。

事業の最終形を思い描いたら、その最終形を具体的な形にする。ビジネスフローを詳細に描く。それができたら今度は、その形態までいかにもっていくのかを計画する。

わたしは助成金、補助金、融資の類をすべて除外してゼロからスタートをした。これは、ゼロからものを生み出すために欠かせない経験を積むために必須だ。ショートカットすれば必ず後でツケがやってくる。

ゼロから物事を立ち上げられなければ、日本以外で通用しないやり方になる。カンボジア、インド、アフリカ、南米、様々な場所で通用するためには、ジャングルを切り開くところから経験しておく必要があるのだ。

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