変化のもと

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「都会」「田舎」という括りは視野を狭めてしまう。

川根本町での暮らしを始めてまる2ヶ月が経とうとしている。ここ川根本町は、人類の築き上げてきた文明の恩恵を適度に受けながら、自然とのつながりを最大化できる地だ。

川根に来て、生活が一変した。

私生活だけでなく、会社経営や今後の事業活動についても長年願っていたことが叶う流れが急速に可視化されてきている。

都会にいようが田舎にいようが、これからの時代を創りあげていくうえで大事なことは、未来のビジョンを持っていること。これはどんな土地に暮らしているかはあまり関係がないと感じている。大きな違いはビジョンを具現化させるための道程にある。ここ川根本町では町民の「良くしていきたい」という思いが強い傾向がある。それはこれまでの活動においての現実化のスピードもあり、これからの町の人口減少をはじめとしたさまざまなリスクへの危機感もあると思う。

この町の人々は、変化に対する覚悟が決まっている。

都会から田舎に拠点を移したいという「移住希望者」の人口は少なくない。移住希望者の方々が躊躇する理由は様々だが、「今まで当然にあったものが失われることへの不安」が大きな原因のひとつになっている。しかしその「不安」を具体的に考える機会があれば、実は移住を阻害する要因にはならないことがわかるケースが多々あると思う。

  • 交通
  • 仕事
  • 医療
  • 教育
  • 高齢者支援

これらひとつひとつについて、具体的にどのような生活になるのかを発信していければと思う。

実際僕たちの生活がどうなってきているのかというと、不要なものをなんとなく買う機会は減り、家は格段に広くなり、ペットを増やす余裕もできて猫が3匹になり、職場までは車で5分、歩いて30分で渋滞はなく、空は広く、土地も広く、空気は澄んでおり、人々が互いに労りあうことが当たり前で、インターネット接続は快適で、必要なものはネットで買えるし、隣町まで行けばだいたいなんでもある。静岡の中心街までは車で片道1時間。朝は早起きになり、夜は遅くまで起きていられなくなってきた。広い畑を手に入れて、野菜を育て始めた。何かに急かされるような心境になることが激減した。人混みで嫌な思いをすることがなくなった。パートナーの長年続いた咳が止まった。家に子供たちが遊びに来るようになった。お隣さん・地区内の人たちと毎日なにかしらの交流がある。

皆が寝静まったあと、窓際でゆったりしながら仕事をしたり読み書きをすることがとても楽しい。

歩く距離が減ったので生活に徒歩や自転車を取り入れていこうと思う。体を動かす機会はとても増えた。誰かに声をかけられて参加するイベントや打ち合わせが増えた。町役場の方々の距離がとても近い。

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