インドでは仲の良い同性の友達と手をつないで歩く。
南インドにはシャイな人が多い。
それでも彼らは手をつなぎあい、肩を組んで歩く。
今日も手をつないで歩く若者たちを見かけた。
去年、インドから日本に仕事でやってきたRくんを東京案内したことがある。
Rくんは生粋の南インド人。背が低くて丸っこい顔つきで愛想の良いRくんと、お台場で手をつないだ。
たぶんお台場で男同士手をつないで歩いた経験のある人は少ないだろうと思う(笑)
公園では、芝生に寝転んだ青年の腰を枕にしてもう一人の青年がくつろいでいる。
友人Gの家では、ルームメイト同士で膝枕をしてテレビを観ていた。
彼らはホモではない。
インドで大人の男性が手をつないで歩くことは、日本で親子が手をつないで歩くのと同じくらい当然のことなのだ。
最初は違和感があったけど、見慣れてくると、とても素敵だなと思う。
もちろん女の子同士も手をつないで歩く。
夫婦も仲良く手をつないで歩く。
手をつないでくれるということは、心を開いてくれたということなのだ。
チェンナイで知り合った仲間と一緒に話をしていると、時折、死んだじいちゃんを思い出す。
時折見せる厳しさが怖かったけど孫には優しくて、よくかわいがってもらった。
仕事を一生懸命やることに疑問を持たず、精一杯生きたじいちゃん。
インドの人たちは、大正生まれだったじいちゃんに通じるものを持っている。
彼らの振る舞い、もてなし、習慣、文化、生活、仕事。
インドは不思議な国だという人がいる。
インドは日本人には生きにくい国だという人がいる。
本当にそうなんだろうか?
大正や昭和初期の日本ってもしかして、こういうものだったんじゃないかな、と最近思う。
期待はずれだったら申し訳ないけど、自分にとってインドって、ごく普通の国です。
生きることの原点が見えやすいのは、生きるということがとてもシンプルだから。
複雑怪奇極まりない日本の管理社会、モノにあふれ、ココロの足りない今の日本で悩んで生きている人、
ぜひインドに来て。
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