ご好評につき、また英語の話です(笑)
今回のテーマは「音節」です。
音節というのは、日本人はあんまり気にしませんね。なぜなら、日本語は一文字が一音節だからです。
「デスク」(机)という単語を例にしてみましょう。日本語では、
「デ-ス-ク」 と、3音節ですが、英語では、
「desk」、1音節です。ひと息で言う感じです。「デー」と発音しながら、最後に口を「sk」にするような感じ。
もうちょっと長い単語を例にしてみましょう。
「ホスピタル」(病院)。日本語では
「ホ-ス-ピ-タ-ル」と、5音節。英語では、
「hos-pi-tal」、3音節です。
「hos」は、「ホ」と言いながら最後に口を「s」にする。
「pi」は、普通に「ピ」ですね。
「tal」は、「タ」と言いながら最後に舌を上あごに。(「L」の発音は練習したことがある人が多いのでは?)
自分も昔は、カタカナで音節を切っていたので通じませんでした。
高校のときアメリカ人の友人に「シグナル」(4音節)と言って全然通じなくて、そこで指摘されたんです。
「uzzra、"si-gu-na-ru" じゃ通じないよ!signalは2回に分けて言うんだ」と。
si と g を分けてはいけないと言われ、その場で発音練習。
言われている意味がわかるまでちょっとかかりました(笑)
はい、シグナルは「sig-nal」です。「シ+g」と、「ナ+l」です。
和英辞典を引くと、きちんと音節が区切って書いてあります。
普段はあまり気にしない人も多いのでは?
暇なとき見てみると新しい発見があるかもしれませんよ。
さて音節ですが、実は文章を書くときにも関係があります。
日本語で改行するとき、禁則ってありますよね?
たとえば、「っ」のような小文字や句読点を行の最初に持ってきてはいけないとか、そういうやつです。
日本語の場合、特定の場合を除いて、単語が途中で切れても改行オッケーですが、英語の場合は長い単語などを途中で切って次の行にいく場合、この音節で切る必要があります。
たとえば、「persuasiveness」(説得力)という単語は、「per-sua-sive-ness」ですが、単語の途中で改行するなら
persua-
siveness
とか、
per-
suasiveness
になります。切ったあとに「-」(ハイフン)を入れます。そして、音節以外のところで切ってはいけません。
ただ、最近のワープロ(Wordとか)は勝手に均等割り付けとかしてくれるので、単語を切ることはあまりなくなりました。
英語のうまい発音の味噌は、「音節」でした。
コメント
そ、そういうことだったのか!
今まで辞書の音節の区切りなんて、全く気にしていなかったよーw
勉強になりますー
そっかー、私もシグナルって4音節。
尊敬する松田聖子ちゃんの歌がいつまでたっても
ネイティブっぽく無いわけはこれなのか?
ところで説得力なんて、普通使わない単語知ってるなんて
やっぱり仕事柄説得することが多いのねw
帰国後はきっと説得力レベルがあがって、ほかのギルドの
メンバーを・・・ってこともあったりw
としくん>
けっこう目からウロコでしょ?
自分も最初知ったときは、なるほどー!って思ったよ。
英会話とか英語の授業でよく、「th」は舌をかむようにとか、「f」「v」は下唇を噛むようにするとか、いろいろ言われるけど、そんなことより音節ですよ、ポイントは!
音節しっかり守ってれば、発音ひどくても大抵通じるよ。
らーちゃん>
歌はいい例だね~。音符ひとつに1音節だからね。
ラップみたいに早口でも、基本的に音符=音節。
だからよく昔は、「日本語は同じ曲の長さでも表現できる量が少ない」って言われてました。
それを最初に打ち破ったと言われているのがミスチルだね。
ミスチルの歌い方はそういう意味でセンセーショナルだったわけだw
音節を区切って書いてみようw
look-in’ for love い-ま-た-ち-な-らぶ(ら+b)
ま-ち-の-な-か-で-く-ち-ず-さ-む
tick-et to ride あ-き-れ-る-く-らい(ら+i) き-み-へ-の-メ-ロ-ディー
(CROSS ROADより)
ちゃんと英語は音節で区切ってるし、日本語までつなげている。
「名も無き詩」なんか、もっと激しいですね。
詳しく言うと、「ん」や「っ」が単語の最後に使われる場合は、閉音節といってそれ自体は単独の音節ではないです。
「うん」(1音節)
「か-ばん」(2音節)
ただし、強調して言う場合は「ん」も音節になる。「か・ば・ん!」ね。
奥深いなあ。
職場で自慢しちゃったw
音節について自慢したの?w