いま、壊れる日本人―ケータイ・ネット依存症への告別(柳田邦夫)という本を読んでるんだけど、なんでまあこう、手にした本がことごとく自分の人生に問題提議しまくってくるのだろう。
誰もが漠然とした不安があると思う。いまの日本に。さまざまな形で。
でもほとんどの人が、漠然としたまま放置してる。自分ひとりじゃどうにもならない、って。
それにもっと悪いのは、何がおかしいのかすら分からなくなっている人だって多いことだ。
こうした不安をもつ一人としてこの本を手にしてみたら、漠然としたものがくっきりとしてくる。そして、背筋が凍る。
はたして僕たちの世代は、子供たちを健やかに育てていくことができるのだろうか。
っていうか。
ケータイやネットによる子供たちへの影響が大きいのは、ちょっと不安になるくらいだ。
自分が古いタイプなんだって言う人も多いだろうけど、違うと思う。
正月も中学生の姪に会ったけど、相変わらず携帯は手放せないツールなのだ。
その手放せない度合いが、おかしい。
そして、自分はというと。
- 仕事以外でもかなりネットに依存している。毎日使っている。
- テレビはほとんど見ない。(これは良い点)
そして最も肝心な点。
- ネット・携帯産業に携わっている
そう。ネットやケータイを便利にしようという世の中の流れというか、
ネット・ケータイの弊害など考えずに、ビジネスとしてのメリットだけで、どんどん発展させる、そんな業界にいるのだ。
で、世の中に貢献してるんだろうかと、日々自問していた。
そんなときにこんな本と出会っちゃうと、ほんとに自分がやってること疑っちゃうわ。
これ以上便利にして、なんか良いことあるかな。
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