社長が会社に来ない。
業務復帰してから、社長の様子が以前と違うことに驚いていたのだけど、どうやら本格的に彼は次の就職先を探しているようだ。
たぶん今期のはじめに肩をたたかれて、今期末にはやめるように言われているのだろう。
毎晩8時半か9時くらいまでオフィスにいた彼が、毎日定時に帰るし、いろいろと無駄にかみついてきたのが、めっきりと大人しくなった。
先週も誰にも何も告げず、行先掲示板(ホワイトボード)に休みと書いただけ。
今週は、日曜に一本「今週は休みです」とメールがあっただけで、理由も書いていない。
これはもう、ほぼ確実に彼は辞めるのでしょう。
ただ、彼が辞めたからといって、自分の状況が良くなっているわけではない。
彼が駄目にした案件の数々は大きなインパクトを与えており、今後ビジネスの見込みがなくなってしまった顧客もある。
技術者としての成長もあまり見込めない。
そういうわけで、転職活動は継続。
もう、数人単位の小さなオフィスはやめようと思う。融通が利かなさすぎる。
いまのところ、おもしろそうなベンチャーを2社と、業界最大手のあるハードウェアベンダーが2社(2社とも違うカテゴリのハードウェア)、それからコンサルティングファームとの話が進んでいる。全部外資系だけど。大手を避けるのは、もうやめようかとw
都心で働いていると、時代の波に乗れているかどうかが感覚でわかる。
(波に乗れていないとき、さらによくわかる)
いまはIT業界の最先端を走ってないなぁという気持ちが、焦りにつながっているのだ。
いま転職を検討している企業はみな、IT業界の最先端を走れる企業ばかりだ。
自分の置かれるポジションもまた重要だ。
前向きに、向上心を維持して進めるポジションがよい。
技術力と経験を仕事にフィードバックし、さらに自分を高みに押し上げる。
その循環によって、よりよい仕事ができ、公私ともに充実するのだ。
自分の経歴を整理してみると、そう悪くないじゃないかと思う。
ただ、資格や学歴の面での弱点は否めないので、いまそこを補完しようとしている。
学ぶことに、年齢制限などないのだ。一生、学び続ける。
いままでは若かったから、学んで実をとればそれでよかったのだが、その実を消化できる証明として、資格や学歴というのはひとつの手段だと思う。
学歴といっても「Living academic background」である必要があるんだけどね。
名前だけの学歴は要らない。むしろ邪魔である。
気持ちがものすごく前向きになってきていい感じ。
やっと、遅い春が来たような気分だ。
気分が違うと、見える景色の鮮やかさや、空気の匂いまで違ってくるから不思議だ。
いろいろあるけど、幸せである。
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