またひとつの映画の終焉

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ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグという、自分らの世代からみたら最高の映画監督がふたりいます。
そんなふたりの合作が、インディ・ジョーンズという映画。
公開中の最新作、「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull)」を見てきました。

インディといえばあの帽子をかぶってムチによるカッコイイアクション!
無数に存在する古代遺跡冒険ものの映画やゲーム(ハムナプトラとかトゥームレイダーとか)の原点ともいえる映画でしょう!
古代遺跡に仕掛けられた数々の罠!追ってくる悪い奴ら!それらをハチャメチャでスピーディなテンポで笑いを交えながらクリアしていく!最高!爽快!
そういえばインディ・ジョーンズのゲームもありました……。遠い記憶。

image 前作「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」が1989年公開だから、9年ぶり。
続編など期待していなかったから、この作品のことを初めて知ったときは寝耳に水でした。
そして複雑な心境。
大好きだった人気シリーズの続編が出る嬉しさと、映画界だけじゃなくて漫画、アニメ、ゲームなどいろんなところで「新しいヒット」が出なくなっている現実があります。年老いたヘンリー・ジョーンズ・ジュニアに冒険を強いるハリウッド。
やっぱり往年の動きは期待できないですよ。そのへんが、新しい風を作り出せない映画界の物悲しさを一層引き立てます。
ハリソン・フォードの年齢からみても、今作が最後になるのかもしれません。

映画の内容には、ネタバレしたくないので触れません。
すでに見てきた周囲の評判があんまり良くなかったのですが、個人的には大変満足な内容でした。
このシリーズならではの笑いがたくさんありました。スピルバーグとルーカスのタッグプレイによるジョークの健在ぶりが、とても嬉しかったです。
そして、映画館で吹いて笑ってしまったのはとても久しぶりです!
過去作品を見ている人にしかわからないジョークもたくさんありました。
(最初の舞台からして、「おや、ここはもしかして……?」って思わせます。実際その通りなのですが)
もちろん、今作だけでも楽しめるようにできていますが、これを見る前に、前三部作を見ておくことを強くおすすめします!

ラストが壮大すぎるという人もいるみたいですけど、このシリーズは全部そんな感じなので、特に気になりませんでした。非現実的なパワーが出てきちゃったりするのは、今にはじまったことじゃありません。

ところで「インディ・ジョーンズ」の本当のタイトルは、「インディアナ・ジョーンズ(Indiana Jones)」です。
たぶんマクドナルドの「ロナルド」(Ronald)が日本語的に言いにくいからというだけの理由で、日本では「ドナルド」になってしまったのと同じような理由で、インディ・ジョーンズなのでしょう。
インディアナという名前の愛称が、インディです。
マイケルの愛称がマイクのように。
まあどうでもいい話ですねw

インディ・ジョーンズは、スター・ウォーズと同じように小説やTVドラマなど複数のメディアで展開されており、本作品は、エピソード26になります。
1作目の「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」がエピソード24、2作目の「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」は1作目の前の話で、エピソード23、3作目の「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」はエピソード25になります。

あぁ、インディもこれで終わりなのかな?(終わりかどうかは分かりませんけど)
そう思うと、また一つの時代が幕を閉じたなぁという気持ちでしんみりとします。

また10年くらいしたら、こんどは年老いたジャック・スパロウとか出てきちゃったりするんだろうか。

コメント

  1. ちゃぼ より:

    楽しめたならよかったよかった。

    でもさ、考古学者としては踏み込んではいけない領域に踏み込んじゃってない?w

  2. うずら より:

    まあ確かに考古学者としてはね……w
    たしかに1~3作目の超常現象に比べたらね……。
    でも元々、考古学者としてありえない強さだしなあw
    それから、最後の例のアレだけど、そういう説もあるんだよね。考古学として異端だけど。