DX7

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1983年に発売されたデジタルシンセサイザー、DX7です。
生まれてはじめて手に入れたキーボード。それまではピアノとオルガンとピアニカしか触ったことなかったよw

こないだ近所の楽器屋でこれが9,800円で売ってて愕然とした(´・ω:;.:…
(定価は26万400円。それでも当時、ほかのメーカーのシンセが100万円以上したのだから革命的な安さ)

DX7は、プロ・アマ問わず人気だった。
中でも一世を風靡したのがエレクトリックピアノの音。
80年代ポップを代表する音で、これはFM音源じゃなきゃ出せない。
なかでも「11番のエレピ」と呼ばれている音色が有名。
このDX7は、32種類の音色を内蔵データに保持できるんだけど(ほかにもカートリッジで追加音源が使える)、プリセットされていた内蔵音源の11番にセットされていた、「E.PIANO1」という音色が、とにかく素晴らしい音色だったので、11番。
DX7は世界中のミュージシャンに愛され、発売から25年も経った今でも様々な音楽作品の中で活躍している。

DX7ってどんな音が出るの?って人は以下の動画をぜひ見てね!(´▽`)

DX7を手に入れた当時はまだ中学生だったので、もっぱら部屋で演奏してた。
その後高校生になって、ライブや打ち込みで使うようになった。

ライブにこいつを持ち込むようになった頃には後継機のDX7IIが世に出ていたため、DX7用のソフトケースもハードケースも全然売っていなくて困った。
こいつは裸で運べるほど軽いもんじゃない。14.2kg。
仕方が無いのでDX7II用のソフトケースを買ったんだけど、DX7IIのほうが本体の厚みがないので、ケースのジッパーが閉まらなくて大変だった。
なんとか無理やり閉めて使ってたんだけど、すぐ壊れちゃった。

当時スタジオやライブハウスに、このDX7ともう1台、計2台を両肩に背負って通ってた。こまかい備品やエフェクターも持ってたから、総重量は軽く30kgを越えてた。
身軽なドラマーやボーカルが羨ましかったなぁ。
それがきっかけで、ベースに走ったんだけど。
今じゃ30kgも背負って電車で移動なんて絶対ムリw

DX7の音源は、スタンフォード大学で開発され、YAMAHAがライセンスしていたFM音源というもの。FM音源はDX7から始まったといえる。

その後、簡易化されたFM音源が爆発的に広がった。
廉価版のDXシリーズはもちろんのこと、当時CMで一世を風靡したEOSや、SYシリーズもみんなFM音源を搭載。シンセだけじゃなくて、たとえばアーケードゲームや家庭用ゲーム機、そしてパソコンにもFM音源が搭載され、FM音源は「高音質」の証みたいな時代だったなぁ。それが後に「ゲーム音源」って呼ばれちゃう原因になるんだけど、ゲーム音源のFM音源チップは4オペレータだから、6オペレータのDX7と同じ音は出せません。

シンセといったら自分で音色作りができるのが特徴だけど、FM音源の弱点は、音作りが難しいこと。
パラメータを設定していくだけだから作業は難しくもなんともないし、理論も一度覚えてしまえばわかるんだけど、なにしろ狙った音が作れない。
ブラスの音を作っていたのに、いつのまにかシンセベースになってたとか、よくある話。
そういうときは気持ちを切り替えて、シンセベースの音を詰めて保存。
そんな行き当たりばったりの音作りしかできなかった。
FM音源のノウハウが時間とともに蓄積され、こういう音を作るときはこう、みたいなオーソドックスな手法が確立されていったんだけど、それでも完全じゃなかった。
今でも、思い通りにFM音源の音作りができる人はほとんどいないだろう。
ある意味欠陥だなw

DX7の中古が安いって書いたけど、ネットで情報を漁ってみると、状態の良いものはそれほど多くないようだ。
ボタンが反応しないとか、レバーが壊れてるとか、酷いやつになると鍵盤が一部反応しないとか。
なかでも一番多いのが、内蔵バッテリー切れ。
内蔵バッテリーが切れると、音色の切替や操作がほとんどできなくなり、しまいにはサイン波しか出なくなるらしい。

その情報をみて初めてバッテリーが入っていることに思い当たった。
考えてみれば当然のことなのに。
当時の技術じゃ不揮発性メモリ(現代のSDカードとかメモリカードみたいなもの)に保存するのはムリだから、メモリのデータはすべてバッテリで保持されてんだよね。

うちのDX7はバッテリーを交換したことがないのに元気だ。
(交換は分解が必要で面倒らしい)
これって凄いことじゃない?
バッテリーチェックのコマンドがあるので確認してみたら、2.8V。正常な値。
このバッテリー、20年以上持続してるんですけど……。

FM音源の時代はやがて終わりを告げ、PCM音源がやってきた。
そして生音からサンプリングされたリアルな音が中心の時代になり、時代はめぐり、アナログシンセやFM音源の良さがまた見直され、今に至る。
今は用途で音源を使い分けることができる素敵な時代です。
しかもほとんどの音源は、ソフトウェア上で実現できてしまうので、ハードを買う必要もない。(それでもハードのほうがいいこともたくさんあるけど)

 

おまけ(関東限定ネタです)

“DX7” への4件の返信

  1. 当時シンセと言えばDX7だったよねー。

    先輩の家にあって、ヴァンヘイレンのジャンプのイントロとかやったやった。

  2. そうそう。DX7といえばシンセの代名詞みたいなもんだったよね。
    今はあんなになってしまった小室哲哉もDX7使ってたなぁ。

    ジャンプのイントロやったやったw
    あれはDX7でやるとリアルにできるよねw

  3. なつかし~
    まだ持ってたんだね\(◎o◎)/!
    大久保のアパートに居た時にいじって遊んだっけね
    いつも人が沢山いて楽しかったね^m^

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