語学と音楽っていうのは、ものすごく似ている。   
この二つは同じジャンルにしてしまってもいいのではないかと思う。    
むしろ、違いが分からないくらい似ている。
音を楽しむと書いて音楽。   
何か音楽をやりたいと思ったら、いつでも始めることができる。    
流れてくるメロディーに合わせて、心のおもむくままに歌えばよい。    
口笛を吹いたっていい。    
足でリズムを取って、手拍子を重ねてみてもいい。    
もっと上手に音楽がしたかったら、もっと練習すればいい。    
上手に弾ける・歌えるようになるためには、知識よりもまず練習が大事だ。    
ただひたすら、練習あるのみ。    
音楽とは、そういうもの。
外国語を話せるようになるのも、同じこと。机に向かって勉強しても楽器演奏は決して上達しないように、外国語も上達しない。
とにかく使うこと。間違った音を出すことをおそれてはいけない。   
どんどん間違えて、訂正して、上手になっていけばよい。    
ここで、どちらにも大事なものが、ひとつ。
「上級者が身近にいるといないのとでは、全然違う」
ショパンコンクールに優勝したかったら最高の先生をつけるように、外国語をマスターしたかったら最高の先生がいるといい。   
下手が教えたら、その程度の下手にしか、決してなれない。
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音楽と、語学の共通点は、その学び方だけじゃない。   
多分、脳の同じような部分が使われているんじゃないかな。
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「音をフレーズで覚えて再現する」   
ピアノの旋律を耳で聴いて、その強弱と込められた感情を読み取り、自分の指でそれを再現する。芸術は模倣から。模倣ができなければ、その先もない。    
よく聴いている「耳がよい」練習者は、上達が早い。再現力がよい。そこから応用もききやすい。
外国語の習得も、まったく同じこと。
音感、リズム感の良い人は、外国語のマスターも驚くほど早い。
音楽で耳を鍛え、リズム感を養うと、外国語の習得にかなり役立つんだと思う。

 
  
  
  
  
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