自転車の楽しさに目覚めてからというもの、週末のたびにどこか行ったことがない場所を自転車で走りたくなる!
これはもう、自転車好きと言ってもいいでしょう!いいよね?
土曜日は寝坊してしまい、最近は日も短くなってきたので遠出は断念。
日曜日に遠出をすべく、自転車の調整や清掃をして、チェーンに油を差して、遠出の準備バッチリ。
先日ズッコケてぶっ壊してから、前輪ブレーキの調子がどうも良くなかったので、完璧に(?)調整!
ホイールも外してあらゆるところをきれいに清掃。
傷だらけなのはどうしようもないけど、傷のない所はピカピカになって満足。
さて日曜日。ターゲットは茨城県にある「つくばりんりんロード」というサイクリングロード。
正式名称は「岩瀬土浦自転車道」で、その名の通り岩瀬から土浦までを繋ぐ全長40.1kmの自転車・歩行者専用道。
▼りんりんロードの紹介。(クリックで拡大)
なにしろ気になった理由は、このサイクリングロードは元々線路だったということ。
1987年に廃線となった筑波鉄道の路線から線路を取っ払い、80億円かけて自転車道にしたらしい。
面白そうだなと思ったのが、途中にある休憩所が当時の駅をそのまま再利用しているところ。
これは行ってみるしかない!ってずっと思ってたんだけど、今日がそのチャンス!
まだ残暑が続いてて昼間のサイクリングは体力と水分の消耗が激しいけど、行けるところまで行ってみようという軽い気持ちで出発。
とはいっても我が家から茨城県まで自転車で行ってたら、それだけで立派なツーリングになってしまうので、今回は自転車を車に積んで土浦までショートカット。
プランA
あわよくば岩瀬までたどり着きたい。でも往復したら80.2kmだからムリかもね。岩瀬まで行ければ、そこからさらに15kmほど西に行くと下館駅。下館といえばSLが現役で走っている真岡鐵道があるので、SLを目的地にしたら楽しそうだな。
しかしそこまで行ったらきっと、うちのかみさんは帰ってくる体力がないだろうから、帰りは一人で輪行してもらうことも考えて、僕がウエストポーチに輪行バッグを入れて持って行くことにした。
プランB
りんりんロードは、筑波山の近くを通るから、余裕があったら筑波山のロープウェイに乗りたいな。
なんて悠長なことを考えながら、スタート地点へと向かったのだった。
りんりんロードの始点のそばにある駐車場に車を停めて、いざスタート!
▼自転車をモチーフにした、かわいいフェンス
▼最初の休憩所、虫掛駅まではあっという間!
▼これがホームの跡だねえ。
▼ただひたすら一直線の道。昔はここを鉄道が走ってたんだなぁ、なんて想像しながら走ると結構たのしい。
▼次の駅が見えてきた!藤沢休憩所。
▼列車の運転手の気分?電車でGO!みたい?
▼休憩所のそばにやっと見つけた商店。ここまでの区間は、ただひたすら田んぼが続くので店もないし自動販売機もない。水分の補給に注意!ちなみにこのお店の自動販売機は故障中w中に売ってた数少ない品揃えの中からアクエリアスを買った。きっと自分みたいな自転車乗りのために置いてあるんだろうな、スポーツドリンク。
▼そしてひたすら続く、茨城県のコシヒカリ。たぶん。路面状況は悪くないが、ところどころ一般道と交差しているのに注意しなければならないのと、日陰が少ないのがちょっとつらい。
▼筑波山が見えてきた。遠いなぁ!(奥にうっすらとみえているほう)
ちなみにここまでに消費したペットボトルの水、ふたりで500ml入りを4本。
▼ガード下の壁画。車両の絵が描いてあるけど、筑波鉄道が健在だった時代のものだろうか?
▼国指定史跡、小田城跡だそうだ。小田原城と名前が似てるけど、草野生えた小山があるだけで、何も残ってない。
▼ここで(なにもない)城跡を迂回するように、「初めての」コーナー。ここまでそういえばずっと直線だった……。
▼植物によって侵食されようとしている区間。自然の力は偉大である。
▼ここまでの道程。
▼筑波山がだいぶ近づいてきたよ!
このへんで、どうやら岩瀬まで行くのは無理そうだということがわかってきた。かみさんが暑さでバテバテである。じゃあ目的地は筑波山にしよう、近いからそれがいい。というわけでとりあえず、自転車道の「筑波休憩所」(旧筑波駅)を目指すことに。
▼小田城跡から筑波休憩所までは、すぐ。のはず!そしてそこから筑波山もすぐ近く!のように見える!
▼目の前に筑波山を望みながら走る、走る。だいぶ近づいてきた。
▼しかし、走っても走っても辿りつかない。なんだかすごく遠くに感じた。
▼無事、筑波休憩所に到着!
ここからiPhoneのGoogle Mapsを見ながらケーブルカーの駅(宮脇駅)まで向かってみることに。
地図で見ると、近そうである。距離は2.8km。楽勝!!!
しかしこれが甘かった。
何も調べずにただ地図の示すままに進んでみたのはいいけど、かなりきつい勾配。予定外の状況に、かみさん泣きが入る。
上の地図にある県道42号線は車が多かったら走りにくいだろうなと思って避けたんだけど、それがまた失敗。
ものすごい坂道を選択してしまった。
実際にはくねくねの細道を通って県道139号線に出て、そのまま等高線に垂直に一直線に宮脇駅に向かうルートを選択したのだった。
この139号線というのが、後で調べたら「激坂」で有名なルート。
最大勾配34パーセントという、とんでもない道。
▼こんなん。
▼塀の段々を見ると角度の凄さがわかるかな。
進むどころか、止まっていることすらままならない坂道。
これ自動車だったら一速でガンガンにふかさないと登れないだろうな。
そんな坂道が延々と続く。
これは、かみさんじゃなくてもめげる。
もちろん、自転車なんて漕げるはずもなく、ひたすら押して進む。
ギブアップ寸前のかみさんのミニベロを左手に、自分のクロスバイクを右手に持って、搭載している荷物の重量も合わせて両手に25kg以上の負荷をかけて、押して押して歩く歩く。
ここまできたらもう行くしかない!
▼汗だくになってヒーヒーいいながら、ようやく筑波山神社入り口まで到着!!
休憩所でアイス・かき氷をいただいて体力復活!
観光案内所があったので聞いてみたら、ここから12分くらい歩いたところに神社入り口があって、そこを上がっていくと駅らしい。
まだ上がるのかよ!
と思ったけど、最後のひと踏ん張りということで。
やっと駅についた頃には、もう体中が汗だくになってしまった。
(宮脇駅は標高305メートルらしい)
▼800メートルにある男体山頂まで一直線に向かうケーブルカー。すばらしい!
ほんとはロープウェイで女体山頂まで行って、そこから男体山まで15分ほど山道を歩いて、ケーブルカーで下って、自転車のところまでもどってくるルートを考えていたんだけど、最終便の関係で断念。
▼下りのケーブルカーとすれ違ったよ。
▼トンネルも通るよ。
▼山頂!
▼昔から自分は山といえば、みそおでん。冬ならもっとおいしかったのにな。
▼道標
▼昭和天皇のお歌
▼景色の感動というものをうまく写真に収めることに、いまだかつて成功したことがない。
(クリックで拡大)
▼下りは、赤いケーブルカー。
さてこんどは激しい下り坂が待っている。
▼スピードが出すぎて怖い。一瞬、先日コケたことを思い出して減速。こないだコケていなかったら、ここでオーバースピードでもっと大きな落車をしていたかもしれないと思うと、ぞっとする。
▼あっという間にりんりんロードに戻ってきた。行きの苦労など嘘のように。
しかし日が短くなってきたなあ。あたりはもう薄暮。
▼土浦市に入る。
▼無事、車のところまで帰ってきたのは19時過ぎ。あたりはもう真っ暗。
このあとラーメン食べて帰りました。
予想外につらい道程だったけど、達成感は抜群!
総走行距離、48.48km。
1ラップ1kmで、
最低ラップ平均速度、1.5km/h(笑)
これは登りを歩いていたときに出した。
最高ラップ平均速度、29.7km/h(最高速度は47.3km/h)
これ以上の速度は、コーナリングでタイヤがもたない。
詳しい情報は下をクリックすると見えます。
コメント
どっかに行くにも、何か目的があるといいね。
どうも自然のパノラマを堪能するとか、温泉でゆっくりとかが苦手だから、自転車に乗るって目的があれば、旅も違うだろうなぁ。
問題は自転車が俺の目的にならないことなんだが。
> ちゃぼ
目的があると達成感があるからね。
自転車がダメなら
「山の頂上で初音ミクを聴く」でいいじゃないw
でも自転車楽しいよ。
健康にもいいし。
でも交通事故とか怖いから、あんまり強く人にオススメできないんだよなあ。
自分のススメで始めた人が事故ったら、なんかいやじゃない。