光トポグラフィーと薬の話

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光トポグラフィー検査を受けてきました。

初診の予約は数ヶ月待ちで、それから検査の予約がまた数ヶ月後さらに検査結果が出るまで2週間ほどかかり、約半年がかりでした。 というのも、テレビ番組で光トポグラフィーが紹介されて、予約殺到して大混雑ということらしいです。そういう自分も、母がその番組を見て薦められたことをきっかけにこの検査を知りました。

光トポグラフィー検査を受ける際に注意すべき点は、まず国が定めた先端医療のため、限られた大学病院でしか受けることができません。また、健康保険を適用できませんので、全額自費になります。もともと別の病気のために開発された検査技術だそうで、うつ病、躁うつ病などの検査に使われるものではなかったそうです。最近になって、精神疾患の診断に役立つことがわかり、先端医療として研究されているという経緯のようです。

検査はシンプルですが、ちょっと変です。

まず、無数のケーブルが張り巡らされた帽子をかぶります。この帽子に赤外線センサーがたくさんついていて、脳の各部の血流の変化を見るそうです。

はじめに検査の流れを説明してもらいます。

検査中は体を動かしてはいけません。
目の前にパソコンの液晶モニタがあるんですが、その画面表示されている十字マークから目を離してはいけません。
絶対に動くなと念入りに言われて気をつけていたのですが、途中で微妙に動いてしまったらしく、検査のやり直しが数回ありました^^;

画面の十字を見つめたまま、「あ・い・う・え・お」の発音を繰り返します。
2~3分ほどでしょうか。結構長いなぁと思いました。
指示が放送されるまでずっと言い続けろと指示されていたので、繰り返します。

しばらくすると、スピーカーからランダムな1文字の発音が聞こえます。
たとえば「か」とか「み」とか。
「か」と言われたら、「か」で始まる単語を思い付く限り言い続けます。「かき」「かまぼこ」「かりんとう」「かいしゃ」「かいそく」といった感じです。
どんな単語を言ったかとか、単語をいくつ言えたかは、結果に関係ないそうです。考える過程で脳内の血流がどのように変化するのかを見るそうです。

こんな感じで検査が終わり、2週間後にまた来てねといわれて予約しました。

11月になり、ようやく結果発表。
所見は、「非定型ではあるが、明らかに普通と違うパターンなので、双極性障害と診断できる」というものでした。
なんだかよくわからない説明ですね。
そもそも光トポグラフィー検査は、あくまで参考情報という位置付けだそうです。
それにしても、役に立ったのか、立たなかったのか、よくわかりません。
検査結果の数値やグラフを印刷したものをもらいました。
たしかに健常な脳とは、血流の変化のしかたが違うような気もします。
グラフの変化が違うので。
でもその違いが何を意味するのかは、わかりません。とりあえず主治医のところまで持っていくほかありません。

また、脳の血流の違いが実生活において何の差を生むのか、わかりません。
躁状態とうつ状態ではかなり結果が違うのではないかとも思います。一体この結果はどちらなんだろうなんて考えてしまいます。躁うつですが、気分が上がる下がるという単純なものではないそうです。「躁」と「うつ」には、それぞれ別のパラメータがあるようです。つまり躁とうつが混在している状態がありえるということです。

最近思うのは、こういった激動する自分のココロの状態を最終的には自分自身でコントロールできるようにならないと、検査しようが薬を飲もうがどうにもなりません。胆力(のようなもの)を鍛えることによって、病気に悩まされることがなくなるのではないかなあと、ぼんやり思います。
この血流の流れの違いは、何を意味するんだろうか。
やっぱ瞑想がいいのかなとかタバコやアルコールも影響するんだろうなとか。

最近は薬を調整してもらい、リチウムの副作用(震えなど)は無くなってきたのですが、いま体中のあちこちに今まで経験したことのない違和感があって、悩まされています。違和感の出る場所がどんどん移っていくんです。40代になって、脱皮でもするんじゃないかと思うくらいに。

いまは喉と耳の違和感。ちょっと前は体の芯がずれている感じ。最近出てきたのは、左右が歪んでる感覚(としか言いようがない)。

こういうことがあると、薬をやめたくなります。
もしかしたら別の病気(脳腫瘍とか)なのかなあ。なんてアホなこと考えつつも、何年も健康診断していないからちと心配になってみたり。

 

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